いつまで “量” にこだわった練習をしてるんですか?

コバヤシヒロタ

こんにちは、全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナーの小林です

スタジオを訪れて下さる方のなかに時々こうした質問をなさる方がいます

「これを1日にどのぐらいやったらいいですか?」

「やっぱり毎日やらないとダメですか?」

もし私がトレーナーと言う職業を選んでいなかったら同じことを言っていたと思いますし

こうした勉強を始めて駆け出しのインストラクターをしていた頃はそうした指導をしていたと思います。

大切なのは量ではなく!!

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どんなに沢山の量をこなしても、それが効果的なものでなければ時間とエネルギーのロスです

場合によっては練習量が結果に繫がることはありますが、それは稀なケースではないでしょうか?

例えば…月間走行量が多ければ多いほどマラソンは早くなる??

いや人間はそんなマシンのような構造はしてませんし、マシンですら調整が必要です。

マラソンに限らず、サッカーだって野球だってダンスだって何だってそうです。

練習時間が結果に比例するなら、昼夜を問わずトレーニングをすればいいじゃないですか。

当たり前のことだけれど、ずっと前はそうした指導がなされていたから無意識のうちに

他者にもそうしたことを強いていることがあるかもしれません。。。

どうすれば質を高めることができるのか?

自分にも言い聞かせるようですが、自分の「頑張った!」ほどあてにならないものはありません

「頑張った!」か決めるのは自分以外の第三者ですし「頑張り=質」ではないのではないでしょうか?

学校の授業がそうだったように集中力は長く続くものではありませんから「質≒集中力」が妥当です。

トレーニングや練習そして仕事なども同様で、与えられた課題をこなすことにも集中力を要します。

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集中するには“脳”を働かせる以外に方法はありません。

「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」と自分の中で与えられたタスクに対して主体的に取り組み

点と点を繋ぐ作業が必要になってきます、そしてその作業速度を高めることも同様です。

パソコンやスマートフォンでアプリを開き過ぎていると、作業速度が遅くなるように

人も一つのタスクを安定してこなせるようになり、そのタスクを無意識の領域に落とし込んで

自動的にできるようになるまで、複数のタスクを安定してこなすことはできませんし

安定性の低いまま複数のタスクをこなしていても、それこそ作業の質の低下に繫がります。

もう一つの質を高める方法

自分の好きなことに没頭していると時間はあっという間に過ぎますが

自分の好きではないことをやっていると、これでもかというぐらいに時間はゆっくりになります。

自分が好きなことと、そうではないことの違い。

それは好きなことの仕組み、あるいはメカニズムに興味があることでしょう。

それが読書であれば、その先の展開がどうなるか気になって気になって仕方がない状態になることです

私たちの脳は貪欲です。

この先どんな展開が待っているのか?どうしてそうした動きをするのか?

どうして特定の部位だけ痛むのか?どうしたらもっと動きがよくなる?と考える“癖”をつけてみましょう

カラダを動かしている中枢は“脳”です、脳の知的欲求を刺激して集中力を高めることで“質”

スポーツでいうパフォーマンスを向上させるという結果に繋げてみましょう。

トレーナーという職業

トレーナーは人のカラダの仕組みを良く知り、その動きを良くするスペシャリストです。

アスリートでも一般の方でも、スポーツ愛好家でも老若男女問わずカラダから繰り出される動きを見て

動きを制約している原因を探し、新たな動作を学習しカラダの動かし方のアップデートを手伝います

その原因を上塗りすることで新たな結果を導くのです。

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またトレーナーは和訳すると“訓練者”です。

新たなカラダの使い方の訓練を提供するのが私たちの仕事なので、仮に私たちに依存させることは

自分がトレーナーとして無能だということを代弁しているのと等しいのです。

自動車免許は教習所に通いますが、いつまでも通い続けている人はいませんよね?

それと同じくトレーニングを卒業させること、クライアントが独り立ちして新たなステージ領域に

ステップアップするのを見届けるのも私たちの仕事です。

というわけでカラダの不調や、パフォーマンスの伸び悩みはひとりであれこれ悩んでないで

身近なトレーナーに相談してみてはいかがでしょうか?

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