東京から高知に戻ってきて、自分の中で引っかかっていた何かが解けていった気がしていた。
昔は頑張ってガチガチのウエイトトレーニング(筋トレ)もしていたしプロテインも飲んでいた。
地上何十メートルという場所で、レッスンでグラウンディングについて話もしていた。
仕事で移動するとき時間がなくて、外食で済ますこともしばしばあったし不規則な生活だったと思う。
過去に一度それで椎間板ヘルニアを患い現場を退いたこともあったのに、またそうした状況に陥っていた。
高知に戻って4年、様々なことを経て色んなことが変わった、これからも色んなことが変わるだろう。
だけど、自分の中でこれだけは変わらないと思える軸が定まってきた。それを少しずつ発信していきたいと思う。
機能的なカラダって何だろう?
アクロバティックな動きができること?それとも高い身体能力を持っていること?
それとも痛みや不調のないカラダで日々を過ごせること?心とカラダが落ち着いていること?
私たちはそれぞれ違った暮らしをしているのだから、ひとことに機能的と言っても人により違う。
テクノロジーが進化して色々と便利になってきたのに、腰痛に悩む人は未だ4000万人を超え
こころの病を患ってしんどい思いをしている人も癒えるどころか増え続けている。
どこか、何かがオカシイ気がする。
もちろん、高い身体能力を持ち観衆をあっと言わせるようなパフォーマンスをすることは素晴らしい。
それと同様にこころとカラダが健全で、カラダに不調なく日々の生活を送れることも同様に素晴らしい。
私は、機能的なカラダというのを“意のままに動くカラダと健やかな精神状態にあること”と定義したい。
自然が近くにあるとカラダはみずみずしくフレッシュになる
高知に戻ってきて4年、これまで活動してきた場所のどことも異なる場所で戸惑うことも多かったが
これまで活動してきたどの場所よりも気持ち良く暮らすことができ、カラダも生き生きしてきた。
それには色々な理由があると思うけれど、自分が感じたことをピックアップしてみることにする。
- 空気が美味しい
- 食材が新鮮で美味しい
- 生活する場所と自然との距離が近い
- 自然の中でカラダを動かすチャンスが多い
- 早く寝て早く起きる
ざくっと例を挙げてみるとこんな感じだろうか。
考えてみると、ひとは食事をしてカラダを動かし休養をとる。
もちろん全ての生物がそうなんだけれども、これが不思議で街で暮らしているとわからなくなる。
改めて考えると4年の歳月を経て感じたことは、リトリートと言われる考え方と同じだなと思う。
リトリートとしてのネイチャーウォーク
具体的に言うならリトリートは、そういったストレスに直面する機会の多い日常生活や社会生活から
少し距離を置いた環境の中で、自分自身をゆっくりと内観し、身体に優しいオーガニック食材や
地元のパワーにあふれた自然食品を食べ、無理なく身体を動かし、そこで出会う日常とは違った
全く新しい人々との出会いにより、心と身体を人間本来が持つ健全なバランスを取り戻そうという考え方だ。
ネイチャーウォークは手結山の稜線上標高250mに位置する考える村のフィールドで行っていて
自然の懐に抱かれたこの場所で、気持ち良くカラダを動かしたあと地元食材を使った食事をいただく。
開放的なホールでは時間の流れを忘れるほど、ゆっくりとした時間が流れていて
ゆっくりと物思いにふけたり、読書をしたり、周辺の山道を散歩してみたりと思い思いの時間が過ごせる。
人が生きていく上で一番の基本となる動作 “歩く” ことにフォーカスする
たくさんの情報があって、色んなことを試したくなるのは凄くわかる。
だけど自分の暮らしの中で基本となる、食事、運動(移動)、休養(ケア)を疎かにするのはもったいない。
ということで、ネイチャーウォークではそれらを掘り下げ、自分と向き合うきっかけを大切にしている。
24時間、365日ずっと続いていく日常が豊かにするためのちょっとしたワークショップと言ったところ。
たった数時間でも必ず何かは変わる。何もしなければ変わることはない。
人に話をすることは、自分の知っていることを話す、人の話を聞くことは自分の知らないことを知ることができる。
まだ行ったことのない場所で、知らない人と逢って、見たことのない物に触れ、新しい何かを発見してみませんか?
2015年度のネイチャーウォークは残すところ、11月12日(木)と12月19日(土)の2回となっています。
11月12日は新月も重なって夜は綺麗な星空が見れるかもしれませんね!みなさまとお会いできるのも楽しみにしています。