なんとなくわかるようでわからない、コア・体幹・インナーマッスル④

コバヤシヒロタ

前回は、コアと空間の基本的な動きとしての呼吸のことに触れたので

今日は呼吸と動きがどう繋がっていくのかということを見ていきましょう。

ブレない体幹

私たちの暮らしは、基本的に座る・立つ・歩くという動作で成り立っています。

そこに、腕を伸ばしたり、脚を動かしたり、手や足を細かく動かすことが加わります。

もし歩いているとき、手足の動きが原因で視線が上下左右に揺れるとすごく違和感を感じますよね。

そうした場合は体幹が安定していないということが言えます。

だけども、からだ中を固くして関節を固定して安定させようとすると、動きがバラバラになったり、ロボットみたいな動きになり動きの滑らかさが失われます。

つまり逆説的に考えると、からだ(筋肉群)がリラックスした状態でいること。

加速減速をはじめとし、力の強弱を全身に伝えることのできる弾力性を保っていること。

四肢を動かしたとしても視界がぶれたりすることなく安定している状態でいること。

何か新しいタスクができたとしても、それらが無意識下で安定して行えれば、優れた体幹を持っているということができるでしょう。

 

理想とする体幹と連動するからだ

文字で動きを伝えようとすると、使う単語だったり、表現だったり難しくなりますね。

先に書いたことを完璧に再現している映像があるので、こちらをご覧ください。

Cheetahs on the Edge–Director’s Cut from Gregory Wilson on Vimeo.

前足が地面についた瞬間、衝撃が伝わり、体幹を通って、後足から抜けていき

あたま(視線)はブレることなく、からだがバネのように伸縮して、からだ様々な部位がねじれ、曲がって、力が無駄なく伝わっていくのがわかります。

走っている最中、肋骨のあたりからお腹にかけてしっかり動いているので呼吸が止まっている様子もなさそうです。

ついつい、私たちは「力は固く強いもの」から生まれる、あるいはそのようなものだと思い込んでいますが

チーターはこの小さくしなやかで柔らかいからだから、信じられない身体能力を発揮していることからしても

「柔らかくしなやかで弾力性のあるカラダ」から生まれるものだということがわかります。

 

正しいカラダの知識、正しいカラダのイメージから拡げる

さっきは四速歩行でのチーターでしたが、私たち人間だとこうした感じですね

garakuta33098

この基本的なからだの動かし方が、複雑な動きや変な習慣からどこからともなく崩れてくる。

そこで普段から体幹の動きに意識を向けてあげると、安定した状態を作り出せることができ、その結果からだに不調のある方は改善に向かい、アスリートはパフォーマンスが向上していくのです。

 

もちろんただ呼吸をするだけではなく、呼吸と動きを連動させ運動強度にも変化をもたせていく必要があります。

そしていよいよ体幹トレーニングに移りたいのですが「体幹トレーニングとは何か?」ということを説明するだけでずいぶんと長い記事になってしまいました。

トレーニングを文字に起こすのは骨が折れそうなので、興味のある方はスタジオでの個別セッション、またはワークショップへの参加をご検討ください。

 

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