からだに対する誤った認識

コバヤシヒロタ

脂肪は揉んでも消えません

産婦人科医でスポーツドクターとしても活躍されている高尾美穂さんのツイートで、

取材をしてくれた担当のライターさんが ”脂肪は揉むと消える” と思っていたという嘘みたいな話。

ふつうに考えれば、物体が揉んで消えることはない。

物理の法則から外れることができるものは、およそこの宇宙には存在しないのではないだろうか。

しかし、自分が「こうであったら良いのに」という願望や欲求が、脂肪は揉むと消えるという眉唾な話も信じてさせてしまう。

信じていることは「正しい」と思うことなので、実践する。

ふつうに考えれば解ることだが、事実を歪めてみていることに気づいていない。

からだに対する認識が間違っていたら、からだが示す結果も異なってくる。

脂肪の話だけではない、筋肉について、骨について、臓器について、体内ホルモンについて

自分のからだのことをどれだけ知っているだろうか。

他に替えがない、唯一無二の自分のからだについて知らないで、何を感じることができるだろう。

 

病院は治してくれません

私たちは自分が信じるように物事をみている。

多くの方が、病気は病院で治すことができると思っているが、最終的には治すのは自分自身だ。

自分のからだに復元したり、回復したりする力があるからからだは癒えるのだが、自分以外の誰かや何かに頼っていると、なかなか治らない。

先日、五十肩で不自由を感じている方が、セッションを受けにきてくれた。

セッションを終え、すっすっと動く腕と、引っかかりなく動く肩にとても驚いてくれた。

病院で診察を受けて、リハビリをしても1ヶ月経つのに良くならなかったらしい。

これもまた嘘みたいな話。

ふつうに考えれば、病院以外で治せるなんていうのは驚くことなのかもしれない。

しかし、五十肩と診断されて、どういうリハビリをしたかは知らないが、物理的な不調を短期間で改善させることができないのであれば、その方法が正しく機能しているかを疑った方が良いのではないだろうか。

これもまた、病院は悪いところを治してくれるというモノの見方(信じること)が、それ以外の選択肢をないものにしたのだろう。

 

からだで体験し、感じたことだけが真実

テレビや新聞、雑誌あるいは他人から伝聞で聞いた、なんだかうまい話。

なんとなく自分が、当たり前だと信じていることや、根拠のない希望的臆測。

何を信じて、どんな世界に見えてるのかは知らないが、

お腹が空いたからご飯を食べよう!とか、眠いから寝ようとか。

自分のからだで感じることに対して

責任を持って、シンプルに、積極的にアクションできるようになれば

世界のリアクションも変わってくる。

からだが在るおかげで、今を生きている。

それならば、今を生きているからだで感じることを大切にするべきではないだろうか。

 

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