ホルモンに影響される女性のからだ
悔しいかな、男性には絶対わからない神秘的な体験、妊娠そして出産。
10ヶ月という限られた時間の中で、女性のからだは大きく変化し
肉体的な変化はもちろん、精神的な変化も大きい。
エストロゲンという排卵に関与するホルモンと、プロゲステロンという妊娠を継続するためのホルモンがある。
プロゲステロンには水分を保とうとする働きがあり、からだにはむくみや便秘などといった変化が現れる。
関節を緩める作用があるホルモン
妊娠中〜出産後はプロゲステロンが優位に働き、そのことで関節は緩くなる。
胎児が生まれてくるためには産道を通る必要があり関節が緩みながら拡張する、そして拡張した関節が元に戻る必要があるのでそのために関節が緩くなるのだ。
出産後、腱鞘炎など手首の痛みや、腰や肩の痛みなどが現れるのはそのためだとされている。
日々成長して重くなる赤ちゃんを長時間抱いていれば、男性でも手首が痛くなり肩が凝るのだから、関節が緩くなっている女性にはより大きな変化が現れるのは当然だ。
プロゲステロンの分泌は出産を終えると、緩やかに減少していく。
からだを産前の状態に戻そうと思うと、産後できるだけ速やかにからだを整えていく必要があるのだが、出産と同時に赤ん坊の世話が始まるのでこれがなかなか難しいのが現状である。
女性のからだが健やかに回復するには男性のサポートが不可欠
現在、ほとんどの家庭が核家族になっていて、男性は仕事をして女性が育児をするのが一般的だ。
仕事を休んでまで育児のサポートをするのは、なかなか難しいかもしれないが、
なるべく定時で帰宅するようにしたり、帰宅した後も赤ん坊の世話や家事に対して積極的に参加するだけでも、女性にかかる精神的・肉体的な負担は軽減される。
余裕があれば、からだに触れてマッサージをしてみたり、からだのケアに行く時間を作ってみるのも良い。
もちろん各家庭で状況は異なるので、あれもこれもというのは難しいかもしれない。
しかし、ワンオペ育児が当たり前になってくると、生活が変化するのはほとんどの場合、女性なのだ。(男性はこれまでと同じように仕事ができる)
妻の妊娠出産を経験してわかったこと。
それは妻のためでもあり、子どものためでもあり、強いては自分のためでもあり、家族が仲良くいるために必要なことなのだ。
◎HAPPY WIFE HAPPY LIFE◎