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高いパフォーマンスが発揮できる、からだが整った状態とは

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わたしたち”人間”は動く生き物、つまり動物です。

その動く生き物を、静止した状態で整えるということに疑問を持つ方はいますか?

静止した状態でいくらからだを整えても、わたしたちの暮らしは動くことで成り立っています。

仕事をする、スポーツをする、乗り物に乗って移動する、起きている間はずっと動いています。

たとえ、それがパソコン画面を見続けるような仕事であっても指先と眼球は動いていますし、呼吸をして心臓が動いています。

静止した状態で整ったとしても、それは一時的かつ一面的なものです。

からだが整うということは、静止している状態だけではなく、動きの中でも整った状態でいたい。

つまり、暮らしの中で動きがあるわたしたちは、連続した動きの中でからだが整った状態で居たいし、正面だけ、側面だけではなく全ての面で動きがつりあった状態で居たいのです。

 

からだを整えるということ

「からだを整える」と聞くと、鏡を見て左右が対象になっている状態をイメージするかもしれません。

しかし、心臓は中心から少し左に位置しているので、左右の肺のスペースにも違いが生まれます。

また、肝臓が右側に位置していたり、腸がぐるりと回っていたりするので、からだの内側は必ずしも左右対象にはなっていません。

それに加えて利き腕もありますし、利き腕があるということは軸足があるということになります。

利き腕と利き足について詳細は割愛しますが、日本人の多くは利き手が右ですから、軸足は左ということになり体の軸は交差しているというのが一般的になります。

では何を以って「からだを整える」ということができるのでしょうか。

 

立体的に”動く”のが私たちのからだ

からだが整った状態というのは、前後・左右・上下の異なる面(あるいは空間)に対して(対称性を持って)同じように動くことができると定義することができます。

「同じように」というのは様々な意味を持ちますが、右手で押すことができるのと同じだけ左てでも押せるとか、左に脚を広げることができるのと同じように右も脚を広げることができるとか、左右や上下での対称性を伴った状態で安定して四肢が動かせるということです。

からだの中心(便宜上、体幹と呼びます)と四肢が連動して力を発揮することができる状態、つまりからだが安定した状態のことを言います。

 

体幹は固定させるのではなく、安定させる

からだが安定した状態と、からだを固めている状態が違うことは解りますか?

からだが安定した状態というのは、変化する足元の状況に影響されることなく目線が安定している状態をさします。

一方で、からだを固めている状態というのは、足元の状況が変わるとその変化が目線にまで伝わって、頭部がグラグラと揺れる状態のことを言います。

手脚を交互に動かしながら、ハイハイをする赤ちゃんの頭や目線が手脚の動きに合わせてぐわんぐわん揺れたりしませんよね?

そしてハイハイをしている赤ちゃんは力んだ様子はありませんよね?

つまり、あの状態が(体幹が)安定しているです。

なので、お腹がぎゅっと力んだりしている状態(からだのどこか一部でも萎縮して縮んだ感覚)があるのであれば、体幹は安定ではなく、固定しているということになります。

力を入れて固定をすることで、力は直進性を失い、連動は滞るので立体的に動くのが難しくなります。

 

からだに「力を入れる」のではなく、からだから「力を出す」

良い姿勢を作ろうとすると、お尻に力を入れたり、胸に力を入れたり…

必ずからだのどこかを緊張させて、力を入れようとするのではないでしょうか?

地面からの突き上げ(床反力)に対して、足首・膝・お尻を硬くして対応しようとするとこんな感じの姿勢になってしまいますが、

地面からの突き上げ(床反力)を受けるには、まず自分の体重が地面へと伝わる必要があります。

左図、左足を持ち上げるため、左足を太ももで上に引き上げる動作。 右図、右足に体重が伝わったため、床反力が左の骨盤へと伝わり、左足が引っ張られた動作。

地面に対して力を伝えることがあるから、反力が生まれます。

力を伝えるということは、頭を含めた上体を重さを余すとこなく足元に伝える必要性があり、そのためには太ももを硬くしたり、ふくらはぎを硬くしたり、お腹を硬くする動作は力の伝達という点から見ると矛盾していることがわかります。

 

背骨を介して “力” が四肢へと伝わる状態を

足は地面にしっかりと着き、頭はその足の上方にあると、

地面と空をつなぐ背骨はうねり、しなりながら目線、つまり上体を安定させることができます。

足元へと質量(重さ)を伝えることができていなければ、足元はゆらゆらと揺れ不安定な状態になります。

質量(重さ)は一番高いところから、一番低いところへと伝わります。

構造的に弱い部分がなければ、それはより均等に低いところへと伝わります。

二本の足で立っている私たちは、左右の足に均等に力が伝わっている必要があり、

四本足で立っている動物たちは、前後左右の足に均等に力が伝わっている必要があります。

重心が移動しなければ移動することはできないので、重心を必要最小限で動かしながら、その反力を利用し動くことができるように、からだは不安定な状態で微細に動き続けることが安定を作り出します。

つまり、からだが整った状態というのは、静止した状態でからだに力を入れ、意識的に良い姿勢を作った状態を指すのではなく、

あらゆる動きの中で足元からの反力を背骨に捻りやうねりとした形で(足元と頭がブレない状態で)上体に伝えることができ、四肢へと力を伝えられる状態のことを意味するのです。

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