骨盤の底にある筋肉たちがユルユルしてくると、からだはしっかり機能する

コバヤシヒロタ

骨盤底筋群の動き

 

インナーマッスル、コア、体幹

 

不思議な言葉が、さも解っているかのように語られていますが、

果たしてそれらの言葉がさすものを、それらを知ることなく鍛えることができるのでしょうか。

 

仮に鍛えることができるかもしれませんが…

言葉のイメージが漠然としているほど、鍛えている効果を感じることができないでしょう

 

それらの曖昧なニュアンスで使っている言葉に含まれる、比較的有名な筋肉で考察をしてみましょう

 

 

写真は骨盤底筋群と言われる、その名のとおり骨盤の下部にある細くて小さい筋肉です。

 

ちまたでは骨盤底筋群を閉めることがよく言われていますが、

 

骨盤底筋群は果たして骨盤の底の部分を閉めるように動くのでしょうか?

 

骨盤底筋群は、空間の下にあってハンモックのような働きで内臓をしっかり受け止めています。

水分をしっかり含んだ内臓の重さをしっかり受け止めるということは、

 

それらの筋肉にどれだけ負荷がかかっても千切れることなく限界まで伸びることができないといけないということです。

 

骨盤の底は、骨盤底筋群だけでなく様々な筋肉や靭帯ととても緻密に結びついています。

 

構造でいうと、巾着袋のような感じでしょうか。

 

袋に使われている生地は、縦糸と横糸で構成されていて、あるいはそれらの構造を斜めにすることでストレッチ効果があるかもしれません。

 

つまり、巾着袋のそこだけをぎゅっと絞っても、袋の中身の重さは伝わりません。

 

骨盤底も同じように、閉めてしまうと内臓を受け止めるための機能が低下します。

 

なぜなら、内臓がある外側から圧力が加わるために、内臓は上へと押し挙げられてしまうから。

 

つまり骨盤底筋群と言われる筋肉群は、縮めるのではなく

 

伸ばすことで、筋肉が持つダイナミックでしなやかな動きを取り戻すことができるのです。

 

お尻に力を入れて、股関節から骨盤底を閉めてしまっていては、安心してバランスボールにも座ることはできませんし

 

ボールに伝わらない重さが、からだの中心軸を通って、足から地面へと伝わるわけがありません。

 

 

地に足が着かずにふわふわしていたら、からだを動かすことが困難になります。

 

からだを動かす自由度が下がると、体幹が弱いねなどと言われることになります。

 

 

なんとなく解っているつもりでやっているその習慣、本当に解ってやってますか?

 

からだの動きや構造を知るということは、じぶんのからだに責任が持てるようになるということ。

 

より良い暮らしのために、ひとつ上のクオリティでからだを動かすこと意識してみませんか?

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