ドリームキャッチャーは夢を叶えてくれるかもしれない
眠っている子どもを悪夢から守ってくれる魔除け
として、ネイティブアメリカンのオジブワ族に伝わるお守り
今回はこれを会場のデコレーションに使います。
ひもと流木と毛糸、そしてカズラ
それぞれに異なる素材を使って、ひとつの作品を黙々と作っていく
点と点をつないでつないでひとつの形にするこの作業は、とてもシンプルだけれど
作り手の意識が作品の全体に現れるのは、とても面白くて興味深い。
色んなことを考えて、なんとなく言葉にしたり、からだを動かしてみたり
黙々と作業を続けてしゃべらない時もあれば、独り言をいうように何かブツブツ呟いていたり
会話をしながらわきあいあいと作っている場面もあったり
ワークショップの目的はドリームキャッチャーを作ることだけれど
場の雰囲気や、流れる空気のようなものに影響されて進む時間は
自分が日ごろ考えていることを整理したり、解決方法が見つかったり
新しく課題が見つかったり、なんとなくぎゅっと凝縮された時間が流れていた。
気がつけば大人になって、失くなったもの
子どものころ、想像を膨らませていろいろなことを考えていたけれど
いろんなことを経験して刺激に慣れてしまった大人は、想像を膨らませることが少なくなり
新しいことにチャレンジすることも減ってきて、そんな毎日が続いて日常が築きあげられている。
日常は刺激に満ちている
いつもと違った場所で、いつもは一緒にいない人たちと空間を共有し
手先を動かしながら、色んなことを考えたり、話したりしながら、改めて新たに知ることがある
「ドリームキャッチャーを作る」というひとつのキーワードで集まった人たちは
不思議と同じ方向を向いていて、同じベクトルが集まるとそれは、より大きなものになる。
間違っても不平や不満、争いごとが起きることはなさそうだ。
ポジティブな雰囲気は、ポジティブな思考や行動を生み出すことができる。
ドリームキャッチャーを作るワークショップは、ひょっとすると自分が思い描く未来を作るきっかけになるのかもしれない。