からだを見る、観る、診る、看る
「みる」というのは色々あるけれど、相手とコミュニケーションをとるときに、その人がどこか一点を凝視していたら、
この人とはちょっと会話しずらいなと思うのではないでしょうか。
これはトレーニングやコンディショニング、ヨガやピラティスなどのエクササイズや、セラピーなども同じで
どこか一点にしか目が行かなくなると、からだ全体が見えなくなります。
それはインストラクターにも、参加者にも言えることなのです。
レッスンの時に「あぁ今日帰ったらあれやらなきゃな…」なんて考えていたら台無しです。
せっかくからだを良くするためのヒントを見逃すことになります。
『木を見て森を見ず』という諺がありますが
私たちのからだは、腹筋や(不思議な名前の)インナーマッスルだけで動いている訳ではありません。
自分で思ったようにからだを動かせるように “連動” を作り出すことに集中したり
論理的に考えながら、からだで感じたことに正確に反応してみたり
表とか、裏とか、右とか左とか、そんな単純なことではなく、もっとからだの動きを全体的に捉えながら「観る」ということに意識を向けてみませんか?
ちなみに冒頭の写真は、開脚ができるようになるために
徒手療法を用いて、背骨へと介入しているところです。
背骨は、あたまから足まで力を伝え、構造を支えていますから
背骨が動かせるようになるということは、安定した状態で四肢を自由に動かせるようになるということです。
わかったような気にさせてくれる便利なことばを使った、体幹トレーニングではなく
しっかりとからだを捉えることができる、動きのトレーニングでじぶんのからだと向き合ってみませんか。