あまり気にされることのない「足」
からだの歪みについて、骨盤の歪みは良く注目されるけれど
多くの人があまり気にも留めないのが、足。
足の骨は、からだ全体の1/4からなる26個の骨から形成されていて、絶え間なくからだの重さを地面に伝えている。
足は地面を押しながら、地面にも押し返されている
力は、質量(重さ)×速度(加速度)で現ることができる。
足は26もの骨を、筋や腱、靭帯で繋ぐことによって重さを分散し立っているが
それと同時に、体重と同じ(あるいはそれ以上の)反力が加わる。
力は直進性を持つので、反力は骨を伝って頭蓋骨まで跳ね返ってくるということになる。
長いあいだ力が加わることによって起こること
学生の時、数学の授業で「入射角と反射角」というのを学んだのを覚えているだろうか。
足から地面に力が伝わる時、正常だと痛みはないが、変な角度で伝えると足が痛む。
それは力が足から地面へ伝わる際、入射角が(正常な骨格の位置から)ズレてしまうから起こる。
しかし、仕事上かかとが高い靴を履かないといけないなど、環境によって制約があったりすると
正しくないポジションで力が 徐々に 加わり続け、1年2年と時間が経過するのでなかなか気づかない。
そして気が付いた時には、足から脚へと伝わっている。
力は質量×加速度で表すことができるが、それに時間が加わることによって、力は変化として目に見えるようになる。
地面から足が離れることで、からだは不安定になる
私たちの足は、家でいうところの「基礎(礎石)」にあたる。
家は、基礎が傾くと柱も屋根も傾く。
人も同じで、基礎(足)が傾くと柱(背骨)も傾く。柱が傾けば2階3階そして屋根までもが傾く。
からだや骨盤の歪みを気にすることも悪くはないけれど、
改めて足元をしっかりと確認することをした方が良いのかもしれない。