僕が開脚を推す理由
いちばん大きな理由は、一番使えていない場所だからです。
開脚をするのにコントロールをする箇所はどこかわかりますか?
そう!股関節、つまり Hip Joint です!!
私たち日本人が考えるヒップはお尻かもしれませんが、正しくは股関節です。
このようにヒップの位置を間違えていたり、股関節の形や動きを知らなかったりすると
動かそうとしても、動かすことができませんから、形状をしっかり覚えておいてくださいね!
開脚するのに必要なのは、股関節の動き
股関節周辺には、ざっと見渡しただけでもこれだけの筋肉が関わっています。
さらには、後ろ側にある臀筋群や、深層外旋六筋、骨盤底筋群なども加わるので、これらの筋肉群を感じながら動くというのはなかなか難しいのです。
上半身と下半身をつなぐ上でとても重要な場所だから、たくさんの筋肉が入り交じっているのですが
その重要な場所を動かすことができないってのは、問題だと思いませんか??
腕は自由に動かせるのに、、、
不思議なもので、私たちは手(腕)と脚といった風に考えます。
しかし、生まれてしばらくしてからは、前脚と後ろ脚を巧みに動かして移動していました。
前に進むときに、ほふく前進みたいに前脚(手)の力で引っ張っていましたか??
その当時の記憶がなくても、前後の4本の脚を上手に使ってどれが優位になるわけでもなく動かしていたはずです。
なのに、いつしか手先の器用さが上がった頃から、だんだんと脚のコントロールが苦手になっています。
腕と脚の骨格はほぼ同じ形状なのに、私たちが脚と呼んでいる部分の動きが劣っているなんて…
ちょっと運動能力としては退化していると言えるかもしれません。
苦手なことに取り組んでみてわかること
開脚するのって、なんだか痛そうで無理だと思いますよね。
我流でやればそれは痛みも感じるかもしれません。何より腕ほど動かせないんですから当然です。
脚を腕のように動かせるようになるには、長い歳月がかかるかもしれませんが
開脚というのは、股関節を滑らかに動かすことでできるようになります。
股関節というのは、後ろ脚の付け根のことを指し、多くの人が苦手なのはこの部分を動かすことです。
では、前脚の付け根、肩鎖関節または肩甲帯、はどうでしょうか。
なかには四十肩、五十肩で動かすのが苦手な方もいますが、股関節ほど苦手な方はいないはずです。
つまり、腕(前脚)を動かすように、動かしてあげることが、開脚をするためには大事になります。
前脚の骨盤にあたる肩甲骨は、腕の骨と繋がっていて、後脚の骨盤は、脚の骨と繋がっています。
からだのどこかに入っている力を抜いて、力を出すことで苦手を克服することができ
これまでどれほど不必要な力を入れていたかに気づくことができます。
気づこうと思えばすぐできたのに、ずっとできなかったこと、あるいは苦手だなという意識で避けてきたこと、これらを体験できると、もう前のように固まってしまうことができなくなります。
からだの調子を高く保つために
こちらは長い動画ですが、個人セッションに臨む前に開脚をしながらコンディションを整えているものです。
からだの中で一番使えていないということは、サイドブレーキを引いたまま車を運転するようなもの
その部分を多少でも感じることができるようになると、からだの中で大きな変化が生まれます。
1つは、後ろ脚でテコを使って力を楽に伝えられるようになること。
もう1つは、不安定な足場でも安定した状態を維持できるようになること。
そして腰痛や、肩こり、便秘などの不調がある方は、比較的短時間でその変化を感じることができます。
開脚ができるようになるということは、ただ単純が柔らかいというだけでなくて
からだの重さを自由に下へと伝えること、その逆で下からの力を上体へと伝えることです。
動きに一体感が生まれてくるので、動作は安定して、力強さが出てくるのです。
開脚をしてみたくなったらぜひ、思い出してくださいね!
また開脚についてはエントリーを書きたいと思います。それではまた。