ロコクロ体操倶楽部 ~しなやかに歳を重ねるための運動教室~
黒潮町社会福祉協議会 佐賀支所での運動教室も、おかげさま今年で3年目を迎えました。
自立した生活を送るため、また自分自身の健康維持のため、ここでしか会うことのないお友達との交流を楽しむため、色々な目的があるとは思いますがたくさんの方が足を運んでくれています。
エクササイズ(運動指導)というと、どうしても若い人がするものとイメージがあるかもしれません。また、この歳になったから…という消極的なイメージがあるかもしれません。
もちろん、積極的な気持ちで参加してくれてる方々も多いのですが、まだまだもっと多くの人に伝わり広がっていくと良いなと思います。
ここ黒潮町では、人口の約半数が65才以上の高齢者となっています。
人生100年時代に突入したと言われる昨今ですが、元気で生活をすることができないと本当の意味での健康寿命が伸びたとは言えないのではないでしょうか。
高齢者に必要な運動とは?
昨今、健康維持のため、機能改善のため運動が必要なことは広く周知されていますが
高齢者に必要な運動とは、腹筋背筋に代表されるような筋トレや、体脂肪率や血中コレステロール値をコントロールするための有酸素運動なのでしょうか?
もちろん、そうした運動も意味がないわけではありませんが、そうした方々に必要なことは
足元が不安定で転んでしまうかもしれないという恐怖心(不安)を、自分でからだを動かすこと(体操)で克服することができるという成功体験(自信づくり)であったり
日々の暮らしの中で、苦労することなくからだを動かし続けることができる自分のからだへの信頼づくりではないでしょうか。
運動を、ただの運動で終わらせない!質の高い暮らしを送るために
運動において、ただ与えられたものを決められた回数だけ行えば、全ての人に同じ結果が出るなんてことはありません。
機能改善や、体力向上が必要な方への運動は、運動処方であるべきではないでしょうか。
つまり
なぜ?そのような状態にあるのか?
その状態を改善するためには、どのようにすれば良いのか?ということを考え
そのために道理を知り、その理に沿いながら目標達成のため積極的に取り組む必要があります。
私たちは、幾つになっってもどこにいても、地に足をついて、からだを支えて暮らしています。
地面についている足が不安定では、上体の重さを十分に伝えることができないまま動くことになります。
つまり、脚をどれだけ自由に動かせるかということは、上体を安定させることにも繋がり、結果として、からだに対する不安を克服することに繋がります。
そのことは「自由に動かすことのできるからだ」で自分の人生を生きるということへと繋がりますし、それは巡り巡って、介護医療費や介護費などの支出を圧縮することにも繋がり、本当の意味での人生100年を豊かに暮らすための土台づくりとなります。
このような機会が地域に広がり、地域での包括的な生活づくりができるよう、各々がまずは自分の足元からモデルプランを作っていってもらいたいなと思います。
ひとりだとできることは限られる、でも二人三人と人が増えれば比例的にできることが増えていく
今はまだ、1つの自治体のある地域限定の話ですが、高齢化が進むことが予測される社会において「自立した生活を送ることができる」というのは今から進めておく必要がある急務であると考えます。
各自治体や、施設のみなさま、また親元から離れた所にお住いの方でこのエントリーを読んで共感をしていただけましたら、どうかこうした機会への参加を促していただけませんでしょうか。
必要なら運動指導へも伺いますし、これまでの経験をもとに人材の育成にも取り組みたいと思っています。
どうか簡単な声がけで結構ですので、みなさまのご協力、サポートをいただければと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。