座りっぱなしがからだの不調をつくる

コバヤシヒロタ

からだの不調はなぜ起こるのか

普段、私はスタジオで個人に対する運動指導と整体をしていて、

 

時々スタジオを飛び出して、あちらこちらでグループでの運動指導をしていますが

 

今日、行った先で「からだの調子がよくないがやけど…」といった相談を受けました。

 

話は、もともと腰痛や肩こりがあって、最近では肘まで痛むようになったので

 

『これはいよいよ本気でからだの調子を整えることを頑張らないといけないな』と思い始めていて、相談をしてくれたようです。

日頃はデスクワークが中心で、運動といえば週に1,2回 1時間ほど、

 

移動はもっぱらドアtoドアの車移動で、仕事中もほとんど座っているそう。

私たちも広義では「動物」ですから、動くことでその生命を全うすることができます。

 

犬や猫をはじめ、動物がじっとしているのを見ることがありますか?

 

わたしたち人間も、子どもの頃は落ち着きがないほど動き回ります。
(やがて社会性を身につけ、人間らしくなるようですが…)

 

つまり、動かないことでからだは不調を引き起こし、

 

からだから脳に「このままでは良くないよ」とサインを出しているわけです。

では、不調を無くしていくためにできることは何があるでしょうか。

 

からだを動かして運動をする時間を増やすといっても、8時間働いたあと毎日運動をするのはなかなかハードルが高く思えます。

 

なぜなら普段そんなにからだを動かしていないから。

 

普段できていないことを、頑張ってやろうとしても3日で終わる可能性の方が高いでしょう。

 

かといって何もしないのなら、ずっとからだの不調が続きます。

 

むしろからだは脳へと改善を求めるので、不調の度合いはどんどん上がっていくことが予想されます。

 

大抵の場合、からだの不調があると「あ、やばい!!もう歳だし…」と考えて守りに入りますが、守りに入って安静にしていて改善することは稀です。

むしろ、からだを動かす選択をした方が改善がみられます。

 

からだを動かすといっても、いきなり毎日朝晩のジョギングを始めるとかそういった急激な変化ではなく、

 

座っている時間を減らすため、1時間に1回はトイレに向かうとか

 

階段を使って違うフロアのトイレにするとか、ドアtoドアの移動を少し改めて離れた駐車場を利用するとか

 

仕事で使っている椅子をバランスボールに変えてみるとか

 

室内ばきで履いているスリッパを靴タイプに変えてみるとか

 

まずは微かでも良いので「からだを動かす」意識づけでできることから始めてみるのが懸命です。

これまで時間をかけて、からだの不調の原因を育ててきたんですから

 

ちょっとやそっと、そう簡単には大きな改善は得られないかもしれませんが、これまで無意識だったものを意識的にすることで大きく変化することもあります。

 

ちなみに、今日の相談の回答は「職場の椅子をバランスボール(55cm)に変えてください」でした。

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