農業と身体の有機的機能解剖学
ORGANICA SHIMANTO
高知に戻って始まったプロジェクト、当時はまだ名前がついていませんでした
農業が専門じゃないからこそ、暮らしに農的な部分を取り込めたり
その農的な部分はよりからだや自然環境に負荷の少ないものんだったり
そんな実験を重ねながら、自分たちの専門性も高めてきました
時代も平成から令和に変わり、これまでとこれからをつなぐ場として
カーニバル00はタイミングもコンセプトもぴったりしっくり!!
そして何より、自分たちが発信をして行きたいという強い想いがあったこと
そんなこんなが重なり、今回こうして一つのカタチになろうとしています
たまに「農業は子どもに継がせたくない」なんて話を聞いたりするんですが
こんな素敵な仕事をやらずして、他にどんな仕事をするんだろうと思います
もちろん、専業になると色々な苦労はあると思うのですが…
こんなにも他人のため、環境のため、国のためになる仕事はあるでしょうか
継がせたくないという明確な理由はわかりませんが…
ひとつは「身体にこたえる」ということがあるような気がしますが
身体の使い方、考え方を変えることができれば、それは大きな利点に変わります
加齢すらも、その専門性や技術が身につくわけだから、
動作においては「匠」の領域にまで達することができるはずなのです
現に、能や歌舞伎においては老いてもなお現役、むしろその立ち居振る舞いに磨きがかかるのです
正しく動くことができると、からだへの負荷も変化し、回復度合いも変化します
そして何より動作にはリズムがあり、ここのからだから生じるリズムがあります
このリズムを知っているのと知らないのでは、疲労や回復の度合いが大きく異なります
それは例えるなら、各地域の四季のリズムをその土地の人は知っているみたいなことなのかもしれません
時代の変化とともに、だんだんと身体を動かす機会が減り
からだの動かし方もだんだんと規格にはまったようなものが良しとされるようになってきたように思います
幼少期から一つの競技に特化させるというのが、よい例ではないでしょうか
Jリーガーを、プロ野球選手を目指し、努力を重ねてきたのに下からの突き上げに堪えることができずプロ生活を終え、突如として目の前が真っ暗になることもあります
一つのことに突出していることも才能ですが、バランスよくパフォーマンスを発揮すること、できればマルチタスクで自分も、他人も、さらには地域も良くすることが求められます
特に人口の一極集中に歯止めがかからず、少子高齢化が劇的な速度で進んでいるのがこの国なんですから
今ある生き方や、暮らし方、働き方を見直すことで、それぞれの解決策が見えてくるのではないでしょうか
農業の技術(栽培技術)に関して、僕は素人同然ですが…
土と触れることによって、少しずつ経験を積んでいます
一方で、からだについては、他の誰よりも大きなアドバンテージがあるので
からだの効果的な使い方、力のかけ方、からだのメンテナンスの仕方については
色々な動作をサンプリングできたことで、その幅がさらに広がりました
その上で、確実に言えることは今の暮らしにほんの少し「農的な要素」を取り込むと
私たちの暮らしの質(Quality Of Life)は確実に上がります!!
自分たちのからだで実験を重ね、自分たちが身体を動かして気づいたこと
そのことをカーニバル00の場でみなさんとシェアできたらと思っています
たくさんの方とお会いできることを楽しみにしています、ぜひ遊びにきてください