考えてみよう!
筋肉を鍛える(筋肉を太くする、厚くする)ことで身体は安定するのか…
よく言われる「からだの歪み(構造が崩れること)」これは本当に筋肉が弱いから起こるのだろうか?
からだを安定させるのに必要なのは、軸となる骨格ではないのか??
からだを安定させるのに必要なのは、内部空間の圧を高く保つことだ
もし、からだを安定させるために筋肉を収縮させるのが正しいのなら…
骨格がつぶれようと何をしようと、筋肉を縮めることを頑張ればいい。
筋肉を伸ばすのではなく、縮めるとからだの内側にある空間は狭まる。
狭まることで、中にある骨格も収縮し、圧力がかかる。
その圧力がピークを越えると、圧力により潰されるといったことが起こる。
これが中高年でよくある”圧迫骨折”だ。
(上体が前傾し)からだの内部での圧力が低下したことにより、圧力は背面へと集まる。
圧迫骨折をしてしまった中高年の女性の姿勢を観ると、誰もが丸まった背中をしているはずだ。
ということは、逆説的に考えると
内部の圧力を高く保つことで、軸となる骨格が伸び広がる空間を獲得できるようになり、構造も安定する(歪みも正される)のである。
このことから、近年 ”プランク” というエクササイズがからだに良い(体幹に効く)とされている理由も納得できるはずだ。

体幹トレーニングの代表格とも言えるプランクトレーニング
つまり、学校の体力測定などでやった腹筋運動にはなんの意味もなく。
腹筋が6つに割れたところで、得ることができる身体のメリットなどないのである。
力を入れるのではなく、力は出す!!!
不思議と重いものを持ち上げようとしたり、強い力を必要とするとき私たちは呼吸を止める。
そして「からだに力を入れよう」とする。
残念だが、そこのあたりから考え方(物事の捉え方)が間違っている。
しかもそのことに対して何の疑いも持っていないから、ずっと同じことを続け…
結果として構造を歪めている。
構造を潰すということは、力を入れるということ。
からだの中心に向かって力のベクトル(矢印)が向かっても、からだの内側の圧力が高まることはないし、構造が安定することはない。
力を入れるのではなく、力は出さないとダメだ!!
からだの中心から外側へと向かう(爆発が起きたときのようなほどの)強い力が必要で、その力によって内側から構造を安定させることができる。
じゃなければ、テニスのグランドスラムで、オリンピックの投擲であれだけの奇声を上げる必要などはない。
誤ったからだの使い方を長年続けていれば、構造はやがてだんだんと崩れていくに決まっている。
僕からすると、脚を組んで(しかもその後にメンテナンスをしない)なんてのは恐ろしくて目も開けられない…