構造が崩れるということ③

コバヤシヒロタ

常識を疑え!

常識とは過去の習慣のことだ。

http://taiso-movie.com/sp/history.htmlより転載

ラジオ体操がもっともわかりやすい例ではないだろうか…

 

放送開始が1928年とあるので、90年前の常識が今もなお”からだに良い”と信じられているということになる。

 

その頃と比べると、科学技術は大きく進歩し、医学も驚くほど進歩した2020年になっても

 

学校に入るとラジオ体操を覚えさせられる、それも小中高と繰り返し繰り返しやらされた結果、ほぼ全国民があの音楽に合わせて体操をすることができる。

そしてさらに、何割かの人たちはラジオ体操は「からだに良い」と思っているから恐ろしい。

 

(埋め込みすらしたくないが…)ラジオ体操第二になると、誰が何の目的で作ったのかがますます不明瞭になる。

もはやギャグなんじゃないかと思ってしまうほど、奇天烈な動きだ。

 

そしてこれを「からだに良いから」としてお年寄りがやっていたりするから不思議で仕方がない。

 

常識を疑うと、結果として人と違うことをすることになる

常識というのは暗黙の了解でもあり、人と同じことをやるということでもある。

 

つまり常識に縛られて他人と同じことをやっていては、同じ結果しか生まないのだ。

 

常識を疑うことは勇気がいるが、その疑った常識の先には新たな事実がある。

 

新たな事実に触れることができれば、他人と違った結末が待っているのである。

 

そこである意味で常識となっている「腹筋運動」に話を戻そう。

腹筋運動には何の意味もないという根拠の1つにこんな記事がある。

 

腹筋運動は時代遅れ、米軍が体力測定から除外へ

「プランクポーズ」など代替となる運動の採用も


腹筋は長く運動の基本とされていたが、専門家の多くはそれが背中の痛みにつながる可能性を指摘する(音声は英語、英語字幕あり)Photo: Getty  https://on.wsj.com/2AFLDwIより転載

 

そして何より私たちがからだに良いと信じてやまない腹筋運動を、動物の動きで解釈すると恐れ・不安などの、高ストレス下での生体反応として捉えることができる。

こうした姿勢の動物(人間もまた動物である)からは、内部空間が広がっている様子が伺えない。

 

お腹を縮めることでからだにロックがかかると、内部構造が崩れてしまうと、からだは快適に動かすことができない。

 

快適にからだを動かすことができない状態で、筋肉を縮め、さらに内部空間を潰すようなトレーニングを続けたとしても、それは強さを作り出すトレーニングにならない。

 

それでも割れた腹筋が強さの証だと思うのであれば(腹筋運動をすることでからだの歪みを正すことができる体幹が鍛えられると思うのであれば)、腹筋にグッと力を入れたまま生活してみてほしい。

 

歩いたり、走ったり、寝たり、座ったり、ものを持ったり、何かスポーツをしてみたり…なんでも良い。

 

そして動きづらさや、不快感をからだで感じてみるとわかるかもしれない。

 

私たち一人一人が観ている世界は、一人一人の思考からできている。

 

その思考パターンが時代と合っていなければ、どんどん取り残されていくことになる。

 

ラジオ体操は1928年からアップデートがない。

 

(いつから始まったか知らないが…)腹筋運動もアップデートがない。

 

ちなみに、うさぎ跳びは時代に合わせてなのか、すでに廃盤となった…

 

常識をアップデートすることなしに、からだの状態を高めることはできないのだ。

 

からだで感じたことを元に、常識を疑い、自分の中の知識と思考を常にアップデートして生きよう。

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