「体幹」を正しく理解する③

体幹とは、内部にある空間を含む “概念”

 

私たちは言葉を使って意思疎通を図っているけれども、言葉の定義はそれぞれ異なる

 

例えば「お茶を飲む」という言葉では、お茶が紅茶なのか緑茶なのか麦茶なのかわからない

 

それだけでなく「今度 “お茶” しよう!」と複雑化して使われることもある

 

「体幹」という言葉についても、ひょっとすると大きな勘違いをしているかもしれない

 

 

好きなことについては詳しく知ってるけれど、からだについては何も知らない

多くの人は、好きなアーティストや、スポーツ、趣味のことについて詳しく知っている

 

住んでいる家についても、

何がどこにあって、クローゼットの中はどんな風になっているか思い浮かべることができる

 

だけど

 

生まれてからずっと一緒だった自分のからだのことについて多くの人は何も知らない

 

骨の数、筋肉の付着している位置、関節の動き方、生理的なメカニズムの起こり…

 

からだについて何も知らないのに、

トレーニングを “やってる” ように、からだを動かして何が変わるのだろうか

筋肉が大きくなる?

筋肉の幅が大きくなると、関節の動きが制限されるけれどそれでいいのだろうか

 

脂肪がなくなってお腹が凹む?

からだの中から脂肪が無くなることで、私たちはシワシワになってしまうけれどそれでいいのだろうか

 

体重が減る?

からだの半分以上が水分で、脂肪層以外の組織には水分が蓄えられているのに、体重が減ることを喜んでいいのだろうか

 

これまでのポストで、体幹が表面的なものではない!ということには触れてきた

 

言葉とイメージに騙されてはいけない!

大切なことは、感覚器でもあるからだで何を感じるかだ!

 

からだの皮膚の内側には、あなたが見たことのない世界が広がっている

 

脂肪層があって、その下に筋肉があって、それらは筋膜というもので包まれていて、

筋膜はとても固く、それでいてしなやかで、脂肪層と筋膜の中間に神経があって、

その神経はメスでは切ることができないほど硬くワイヤーのような形状をしていて…

筋肉は何層にもなり、からだの深部に行くほど組織は薄く小さくなっていく

 

私たちは目に見えるものだけを動かし、トレーニングをして鍛えているつもりだが

それは決して表面上だけの変化では強化することはできないものだ

 

痛みや不調が起こるのは、予兆である

筋骨隆々なからだになれば、痛みや不調から解放されるなら、こんなに楽なことはない

 

痛みや不調は、筋力が不足しているから起きるのではなく、

本来あるべきポジションでないこと、あるいは器官が正しく機能をしていないことを知らせるからだからのサイン(兆し)なのだとしたら…

 

からだの表面だけでなく、からだの内側(芯部)も含めた “体幹” がわかってくると、全てに置いてパフォーマンスが向上するはずである

 

からだの内側にアプローチすることができるもの

今のままのからだで、内側にアプローチすることができるもの、それは呼吸である

呼吸によって、私たちは内側の圧力を変えることができ、内側の圧力が高まると “膨らむ”

 

疲れたときに深呼吸をするのは、内側を膨らませてからだの巡りが良くなるから

 

深い息をすれば、お腹の中のスペースが大きく膨らみ、からだがひと回り大きくなる

それは風船が膨らむように、横隔膜だけで隔てられた二つの空間を押し広げ、

骨盤底筋を伝わり足へと伝わり、背骨の上に乗っている頭へと伝わり、肩から腕へと伝わる

しっかりと地に足をつけ、その反発を背骨を伝って空へと伸ばして立つ

グラウンディングされた足から伸びる反力は、しっかりとした軸を作り、そこから動く手足はぶれにくくなる

つまり “体幹” とは息を止めて、お腹を固くする動作をすることではなく

呼吸に合わせながら、からだを膨らませ、それによって楽にからだの隅々まで内側の圧を伝えられる状態で動くことなのだ

 

呼吸によってゆったりぽっこりしたお腹に変化をつける

犬やネコ、鳥や魚、いろいろな動物を想像して、その中でお腹が割れている生き物はいるだろうか?

私たち人間も、かっこいいとか可愛いとか、綺麗だとか、オシャレだとか、そうした感覚を知らない赤ん坊のころはお腹がぽっこりしている

 

赤ん坊はふらふらと不安定なようにも見えるが、頭が重いけれど意外と安定していて、強い力を出すことができる

 

日本の国技とされている “相撲” の力士も、ぽっこりしたお腹をしているが、

大きなからだのほとんどが筋肉で(脂肪ではなく)、力強い体躯から繰り出される

しなやかで力強い動きは、あっと驚かされることもあり人々を沸かせる

大相撲の関取や、赤ん坊、他にもいろいろな動物から想い起こしながら

呼吸と動きの連動ということを感じ、からだを拡張しながら、

楽にからだを動かすことができるよう、じぶんのからだと向き合う時間、

それが 本来の “体感トレーニング” だ

骨盤の底にある筋肉たちがユルユルしてくると、からだはしっかり機能する

骨盤底筋群の動き

 

インナーマッスル、コア、体幹

 

不思議な言葉が、さも解っているかのように語られていますが、

果たしてそれらの言葉がさすものを、それらを知ることなく鍛えることができるのでしょうか。

 

仮に鍛えることができるかもしれませんが…

言葉のイメージが漠然としているほど、鍛えている効果を感じることができないでしょう

 

それらの曖昧なニュアンスで使っている言葉に含まれる、比較的有名な筋肉で考察をしてみましょう

 

 

写真は骨盤底筋群と言われる、その名のとおり骨盤の下部にある細くて小さい筋肉です。

 

ちまたでは骨盤底筋群を閉めることがよく言われていますが、

 

骨盤底筋群は果たして骨盤の底の部分を閉めるように動くのでしょうか?

 

骨盤底筋群は、空間の下にあってハンモックのような働きで内臓をしっかり受け止めています。

水分をしっかり含んだ内臓の重さをしっかり受け止めるということは、

 

それらの筋肉にどれだけ負荷がかかっても千切れることなく限界まで伸びることができないといけないということです。

 

骨盤の底は、骨盤底筋群だけでなく様々な筋肉や靭帯ととても緻密に結びついています。

 

構造でいうと、巾着袋のような感じでしょうか。

 

袋に使われている生地は、縦糸と横糸で構成されていて、あるいはそれらの構造を斜めにすることでストレッチ効果があるかもしれません。

 

つまり、巾着袋のそこだけをぎゅっと絞っても、袋の中身の重さは伝わりません。

 

骨盤底も同じように、閉めてしまうと内臓を受け止めるための機能が低下します。

 

なぜなら、内臓がある外側から圧力が加わるために、内臓は上へと押し挙げられてしまうから。

 

つまり骨盤底筋群と言われる筋肉群は、縮めるのではなく

 

伸ばすことで、筋肉が持つダイナミックでしなやかな動きを取り戻すことができるのです。

 

お尻に力を入れて、股関節から骨盤底を閉めてしまっていては、安心してバランスボールにも座ることはできませんし

 

ボールに伝わらない重さが、からだの中心軸を通って、足から地面へと伝わるわけがありません。

 

 

地に足が着かずにふわふわしていたら、からだを動かすことが困難になります。

 

からだを動かす自由度が下がると、体幹が弱いねなどと言われることになります。

 

 

なんとなく解っているつもりでやっているその習慣、本当に解ってやってますか?

 

からだの動きや構造を知るということは、じぶんのからだに責任が持てるようになるということ。

 

より良い暮らしのために、ひとつ上のクオリティでからだを動かすこと意識してみませんか?

間違いだらけの体幹トレーニングから一歩先へ

体幹を勘違いしてませんか?

引き締まったお腹に、盛りあがった胸の筋肉

体幹もしっかりしてそう…な気がするかもしれません

でも、残念ながら体幹っていうのはそんなもんじゃありません。

 

作り上げられた体幹のイメージ

みなさんがそう思ってるのは、テレビや雑誌によって作り上げられた間違った「体幹」のイメージです。

体幹とは、読んで字のごとく木の「幹」のように硬く頑丈なもの…

ではなくて、内臓が収まっている場所を自在にコントロールして、からだの内側にある重心を動かすことなく、外側だけがしなやかに伸び縮みする柔らかくて変幻自在なものです。

こんなことを言うと「いやいや…何を言ってんねん!!」なんて声が聞こえてきそうですが

事実、体幹というのはそういうものなんです。

だってからだの内側には、みずみずしくて柔らかい内臓が収まってるんですから、

外側のうすーーい筋肉(腹筋群)を硬くしたところで、支えることなんてできません。

 

体幹って、トレーニングってなんだ??

サッカー日本代表の長友選手のおかげもあって、爆発的なヒットを記録した「体幹トレーニング」という言葉。

こんな姿勢でプルプルしながら「はぁ…今日も体幹しっかりワークアウトした!」と満足している方も多いと思います。

では、そのトレーニングの目的はなんですか。

もし、その目的が「腹筋を鍛える」だとしたら…

腹筋をどのように鍛えてるのですか?

腹筋というのは、俗称ですが、具体的にはどの部位をどのように動かしているのですか?

メインで動かしている部位に対して、拮抗する部位はどこですか?

それらの筋肉は、からだの中でどのように分布してどのように動く筋肉なのですか?

あるいは、その特定の筋肉だけを動かすことができるほどの身体感覚があるのなら、体幹トレーニングをする必要ってないんじゃないですか?

また、筋肉は収縮をさせるより、伸張をさせる局面の方が発揮する筋力が強いのは知ってその動きをやっていますか?

これらのことを考慮せずして、トレーニングは成立しません。

目標を達成することができないトレーニングを自己満足と言わずしてなんと言えばよいのでしょうか…

 

論理的思考の上に成り立つ、科学的アプローチ

トレーニングというのは訓練ですから、明確な目的を立てた上で目的を達成するために行われるものです。

例えば、仕事でもOJTという名目のトレーニングがありますが、そのトレーニング内容が実際の仕事と異なる内容なら

「それはおかしい!!」ということを考えることができるのですが…

それが自分のからだのこととなると、トレーニングの目的設定が○○秒とか○○○回となるのに違和感を感じないようです。

例えば、腰痛の方に「腹筋と背筋が弱いから、毎日それぞれ10回ずつ行いましょう」と言う人がいたとします。

冷静に考えると、そんなことで腰痛が改善するかと思いませんか?

腹筋は時代遅れで、プランクは今の時代にあってるなんてこともありません。

目的や、その目的を達成するための「設定」が間違ってるのです。

目的を達成するための目標設定を、正しく行おうと思うと「現状認識」が欠かせません。

ここで言う現状認識とは、

からだの構造を知っていること

構造上の弱点を分析できていること

弱点を作り出している動作の発見(障害となる動作への気づき)

弱点を克服するまでの段階的なロードマップの作成

これらが明確になって目標設定ができるようになり、トレーニングを開始することができるのではないでしょうか。

 

体幹・トレーニングのいろはを知るために

闇雲に手探りでやってみて…というのはトレーニング(訓練)とは呼びませんし、

セルフビルドで家を建てるのは、素人にとってはとてもハードルが高く

素人が弁護士を立てずに裁判に臨むこともまた同様です。

ではフィジカルトレーニングはどうでしょうか?

プロのスポーツ選手でも個人でトレーナーと契約をしている現状を考えると、同様ではないでしょうか…

ただ、プロでもないし自分でやるしかないのかもしれませんが…

本を読むより、DVDを見るより、同じ素人に習うより効率的は方法があります。

自分ひとりで努力するのも素晴らしいと思いますが、直接からだで体験する以上に理解できる方法はないのではないでしょうか。

クービック予約システムから予約する

月に1度、ワークショップを開催していますので、興味がある方はぜひ1度参加してみてはいかがでしょうか?

本やDVDなどの教材では得ることができない「あっ!そうだったんだ!」という気づきが見つけられると思いますよ。

からだにはたくさんの叡智が備わっている

何歳になってもからだは良くなります!!

この日、ご紹介で来てくださったのは90代の女性

10年ほど前に転倒してから、常時、脚に痺れがあって

歩行はもちろん、日常生活で杖を手放すのが難しくなっていました。

一見すると姿勢も良く、歩行が困難な様子は伺えません。

左:ビフォー 右:アフター

しかし、ワークを終えて、改めて姿勢を比較してみると違いが明確になりました。

正面からみると、施術後の方がからだがふっくらとした印象になり、

デコルテが開いたことで、後方にあった重心も前方へと移ったことがわかります。

また、左右の足の重心もより均等になった様子が見て取ることができます。

 

からだは外部からの刺激に対して反応する

セッション中、からだを触れていると「あぁ、正常だと思っていたのにこんなに凝り固まっていたのか」とたびたび仰られていました。

脳は、からだに触れられることで、快適なからだの位置へのフィードバックを受け取ります。

からだで感じたことに対して、リアクションをし続けて私たちは安定して立っているのです。

ひとは、加齢と共にからだに対する負荷をかけないように、安全に安全に過ごす傾向があります。

もちろん、そのことは正解でも不正解でもありません。

ただ、からだにかかる負荷が小さくなればなるほど、からだが起こす反応も小さくなります。

重いものを持てば、からだは大きな力を出します。

大きな力を出そうとすると、より足元が安定していないと十分な力を発揮できません。

ちなみに、雪道でスタックした場合、タイヤの空気圧を少し抜くことで局面を打開することができるのですが、

これは、タイヤの空気圧を減らすことで地面との摩擦抵抗をより得られることができるからです。

加齢ともにからだへの負荷を減らすということは、地面へと伝える力(体重×加速度)を減らすということになります。

加齢とともに動きが少なくなったなら、からだへの負荷は増やし、関節もうまく使いながら地面へと伝わる力を大きくしてあげる必要があるということです。

からだは想像以上に繊細で巧妙なつくりをしている

重さに対しての耐性をつけるのではなく、重さに対していかに楽に動くかを感じ・考えながら動くのです。

そのためには自らの足でしっかりと大地を踏みしめている必要がありますし、

不安定な足元でも、からだ(強いては頭部)を安定させて立つことができる必要があります。

高齢者を対象とした運動指導に限らず、僕がいつも言っていることですが

からだにかかる負荷に対して、いくつもの動きの選択肢を備えることができるだけの知恵を身につけてください。

知恵というのは、こうなった時はこうするという一問一答のようなマニュアル的なものではありません。

いくつもの情報から、その場面に合わせた最適な解を導き出すことを言います。

そのためには「自分のからだがどう在りたいのか」を知ることから始めたほうが良いでしょう。

その上で、自分のからだの癖(行動・思考)に気づき、その癖を正すための処方を、自らの意思で行うことが必要になってきます。

いくつになってもからだは快方へと向かうことができます。

ただし、それは自分のからだに愛着と責任、そして勇気を持って、どこかで誤ってしまった動作・思考を再プログラミングしようとする覚悟があれば。。。の話です。

ワークショップ:硬いからだを柔らかく。

硬いからだを柔らかくするワークショップ

からだを柔らかくするということに特化したワークショップを行いました。

からだが柔らかくというのは、ぐにゃぐにゃの軟体動物みたいになることではなくて、強さとしなやかさを兼ね備えた、柔らかい筋肉と、滑らかに動く関節をもつからだを意味します。

ついつい私たちは「加齢による肉体の衰え」というものを信じ、時として言い訳にしたりしますが、それは半分は本当で半分は嘘だと思います。

通常、私たちは時間の経過と共に、技術は熟練します。

つまり、時間をかけた分だけからだの使い方に関しても上達するはずなのです。

それができる人は普通に行なっているし、できない人は加齢を言い訳にするようになります。

いつも言っていることですが、からだは道具と同じように使い方を知った上で、メンテナンスをすることで、その機能を維持することができます。

包丁を使って調理をしたら、その包丁を洗わないと切れなくなりますよね。

自動車に乗っていれば、定期的にオイル交換やタイヤ交換をしますよね。

私たちのからだのどこかを”交換”することはできませんから、メンテナンスはとても重要になります。

つまり、時間をかけているのに動きが悪くなっているのなら、メンテナンスをしていないか、はたまたメンテナンスをする方法を間違えて認識しているということになります。

それが僕が伝えたい理論、”からだを動かすシステム”の部分です。

 

からだは縦・横・奥行きがある立体です

立体には、全体が連動しながら動く面があり、左右・上下・前後、それぞれが対になり動きます。

からだの中心から末端へと力が伝わることが理想的なのですが、私たちのからだは60%が水分で構成されているので、重力を受けるとからだの中心は常に変化します。

そのためにはまず、対になって動く面の、端と端を知ることが重要になります。

水のように形を変えやすいのが私たちのからだである

というところを出発点にして、考えながら、楽しみながら、

からだも頭も柔らかく、動かして行くことで

からだも頭も新しいシステムへと移行するきっかけが生まれたのではないでしょうか。

からだを変えるのに、みんな一緒に、みんな同じようにということはできません。

ワークショップを通して、からだで感じたことを忘れないように

あるいは忘れてしまったことには無理に執着をせず、

覚えていることで、今よりからだを使うのが上手になるようになるよう努力をしてください。

からだを変える方法は教えられますが、からだを変えるのはあなたなのですから。

からだの内側と感覚

今日は「からだの中心」ということが、セッションのテーマに上がりました。

からだの中心というのは意味は分かっても、からだで感じようと思うとすごく曖昧になります。

にも関わらず、「からだの中心から〜」という表現はよく耳にすると思います。

そこで、今回はからだの中心を見つけるために必要なことを伝えます。

感覚について

私たちは生きている間、絶えず色々な刺激を受けています。

光、音、匂い、味、様々な皮膚感覚など、

明るい、暗い、うるさい、落ち着く、刺激的、リラックスできる、甘い、苦い、じっとりしている、暑いなど様々な刺激を受け取りながら、それらが個人の感覚で統合されることで、快や不快が決まっていくのです。

快と不快、二つの感覚

ある特定の環境は、誰かには快適だと感じ、別の人には不快に感じるわけです。

私たちのからだは、その「感じたこと」に対して、「快」に感じるリアクションをします。

当然ながら、反応速度は感覚の感度に比例するのです。

からだは理性で動かせることができても、感覚は動かすことができません。

つまり、

からだが”今在る状態”を、より、感じることができるようになれば、からだを動かすことが今より楽に行えるようになるということです。

内側の感覚

コア・体幹・インナーマッスル

呼称や表現の仕方は変わりますが、どれもからだの表面からは見ることも触れることもできません。

見ることも触れることもできないものを動かすことができるのは、内側から広がる力ではないでしょうか。

体幹という言葉からは連想しづらいですが、インナーマッスルやコアという言葉からは内側というイメージが浮かぶので、連想していたかもしれません。

つまり、内側の感覚とはどのように呼吸をコントロールするか、内側からの力の広がりを隣り合う器官にどれだけ正確に伝えるかということなのです。

感覚を統合する

筋肉は孤立して動くことを嫌って、いつも隣り合う組織と合わせて動きます。

その働きが、からだに連動性を生み出しているのですが、

ときとして、無意識にからだで起きてしまう「力み」によってその伝達が止まってしまうことがあります。

頑張ろう・期待に応えようといった気持ちや、見栄のように自分を良く見せようとする気持ちは力みを生み出します。

いい姿勢に見せよう、強く見せよう、前を向こう!

思うことは悪くないですが、そうした気持ちも”今在る状態”から目を背ける要素になります。

あなた自身ではない「感情」がからだになってしまわないように注意が必要です。

 

対極を知る

人は「若いころ、自分が解ってなかった」と言います。

家族から社会へと、成長段階に合わせて「新しい世界」へと行動範囲を拡げ、自分探しの旅をします。

そうした人生のなかで想定外のトラブルに対処するとき、冷静でいるのかパニックになるのかで自分自身がどういう人間なのかということを確認し、知ることができます。

からだも同様です。

中心がわかっているから、外側へ広がることができると考えていたら

いつまで経ってもからだの中心は見つかりません。

からだの中心を知るために、外側への広がりを知ることが始まりなのです。

私たちのからだは骨や筋肉などがフレームとしてありますが、同時に流動性の高い水(H2O)から構成されています。

内側で静止することのない、曖昧な中心を探し、それを維持してからだを動かすのではなく

外側にどんどん動きを拡げ、それぞれに拡がった四肢と背骨の交点を、中心として追いかけた方が動きの中で、中心を見失うことはありません。

合気柔術講習会@四万十市

合気柔術講習会

この週末、四万十市で合気柔術の講習会が行われます。

僕自身、初めて合気柔術というものに触れるので詳しいことはわかりません。

写真で見るだけではわかりませんし、動画を参考にしてみて下さい。

武術に興味のある方、和の所作に興味がある方、護身術として興味を持った方

ぜひ一緒に参加してみませんか?

日時 6月17日(日)12:00〜17:00

場所 四万十市社会福祉センター 1階和室

料金 6,000円

内容 合気の技術を中心に「触れ合氣」を細かく伝えます。こちらから触れただけで合気をかけ、相手の体をコントロールします。合気とは何かを詳細に説明します。

日本伝合気柔術 金沢八景学院支部HPより引用

私たちに馴染みのある西洋ベースの体の動かし方とは違い、日本的な体の動かし方を知ることで日頃の生活のヒントになるかもしれません。

興味のある方はこちらからご連絡ください。


基本となるのは姿勢、そして立つ歩く座る動作が楽に行えるかどうか。

そのトレーニング、本当に必要ですか?

私自身、トレーナーという立場ですが、子どもの成長を見ていると

「本当にトレーニングは必要なのだろうか?」という考えになります。

だって彼らは何のトレーニングもせずに寝返りをして、ハイハイをして、掴まり立ちをして、あっという間に歩き始めるのですから。

プロテインを飲むこともなく、ウエイトトレーニングをすることもなく、ただ日々からだを動かしているだけで、痛みや不調を訴えることもなくあっという間に成長するのです。

よくよく考えてみると、動物もトレーニングすることなく大きくなります。

ヘルニアでヨタヨタ歩く野生の動物なんかは見たことがありません。

私たちは、からだのどこかが”弱い”から痛んだり、不調になったりすると思っていますが

何をもって “弱い” のか考えたことがありますか?

 

ひょっとして”痛い=弱い”だと考えていませんか?

もし、そのように考えているのだとしたら、思い直した方が良いかもしれません。

痛みは外的なものと、内的なものに分けることができます。

外的なものの場合、切り傷や擦り傷など表面組織に外傷があり、その場所が正常に機能していないことを知らせるために痛みを感じます。

一方、内的なものの場合、表面組織に傷はなく、構造上の問題から神経系に支障が生じて腰や肩に痛みを感じます。

内的な痛みの場合、組織が悪いのではなく、多くの場合構造上の問題であることが多いのですが、痛みに敏感な私たちは “痛みの箇所=構造上弱い箇所” として考えてしまいがちです。

神経系が信号を “痛み” として伝えるのですが、神経がどこと繋がっているかによって感じる痛みや感覚の弱さ(麻痺)などが異なってきます。

上の図でみる限り、腕は頚椎、胴体は胸椎、脚は腰椎と仙骨と深い関わりがあります。

つまり背骨の構造が変化することで、アンバランスな状態になり、アンバランスな状態を改善させるがために痛みとしてからだにシグナルを送っているということができます。

 

からだ感覚に気づく

例えば、多くの人が憧れるのが腹筋がぱっくり割れたシックスパックですが

からだの構造からすると、シックスパックは機能的な腹筋の状態ではありません。

腹筋に力を入れたままの状態でいることって、息苦しいし、ものすごく疲れませんか?

写真中央に見られるのは背骨です。

背骨は、前方へと反っている形状をしているのがわかりますよ。

骨が前傾しているので、筋肉もそれに順って張力が掛かっているのが望ましいわけです。

にも関わらず、シックスパックを意識するあまり腹筋を長時間収縮させていると、構造に変化が生まれます。

伸張していたい腹筋が収縮し、反っていたい背骨が曲がってしまっていては本来のからだがあるべき状態からは遠ざかってしまいます。

からだの正面の腹筋はグッと収縮してしまうと、お腹の中の空間が圧縮されます。

後ろに控えている背骨も曲がることで、グッと前方へと圧をかけてくるので腹腔は強く圧迫され、横隔膜も前方へと垂れ下がり、胸腔までもが潰された状態になります。

それは背骨を伝って頭部まで伝わり、顎を前方へと突き出す変な姿勢を形成します。

腹筋が割れている、脚が細いなどは、私たちが作り出した美しさに対するひとつの価値観にすぎません。

本当に痛みや不調のないからだになりたいと考えているのでしたら、「からだが快適に感じるかどうか」ということにフォーカスしてみてください。

あなたは何のトレーニングをすることもなく仰向けでいる状態から一年足らずで立ち上がり、

三年目には、そこら中を自由に駆けまわっていた素晴らしいからだの持ち主です。

きっとからだは本来の力とバランスを取り戻してくれることを教えてくれるはずです。

 

和の所作で整える体幹コンディショニング、そしてグループエクササイズ

和の所作で整える体幹コンディショニング

5月のワークショップのご案内です。

5月12日の土曜日にvol.1の腸腰筋と

vol.2の骨盤底筋群を合わせて

午前午後で行います。

 

vol.3の横隔膜と

vol.4の腹横筋は26日の土曜日、午前午後で行います。

 

ワークショップで身につけてほしいこと

このワークショップでは、体幹と呼ばれているエリアを2つに分けて考え、

腹腔と呼ばれるエリアをよりよくコントロールすることが目的です。

このワークショップは各4部、それぞれにテーマを持って構成されており

からだをより立体的に捉える感覚を高めて、

姿勢や呼吸に合わせて動くことで、からだの状態を改善できることがわかります。

そして昔から行われていた日本の伝統的な風習や慣習(和の所作)に

体幹力をアップする要素がたくさん隠されていたことを発見することができます。

パフォーマンスをあげたい方、体調をもっと高めたい方、からだの不調がある方

どんな方でも、本気でからだを変えたい!と思っている方のご参加をお待ちしています。

なお、このワークショップ “和の所作で整える体幹コンディショニング” はアーカイブ化し、また会場を移して行う予定にしているので、来月(6月)で一旦終了し、新しいグループエクササイズプログラムへと移ります。

また次の機会にしようと考えていた方はお早めにお申し込みください。

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