動作の習得は「真似」から始まる。

コバヤシヒロタ

親子で声が似ているとか、兄弟で歩き方が似ていると思ったり、言われたりしたことはありませんか?

 

私たちは無意識に、他者の動きを「真似」て、自分の動きのバリエーションとして動作を獲得します。

他者の動き[information]を、真似[imitation]することから始め、その動きを自分のものとして獲得[innovation]するというサイクルをずっと続けているわけです。

例えば下の写真では3人が後ろ手を組んでいます。

前の大人2人は、後ろ手を組んだ方が歩きやすいから組んでいるのかもしれませんが、後ろの子どもは訳も分からず大人の真似をして歩いています。

時が流れることで、歩くときに後ろ手を組んで歩くことが当たり前になり、新たにバランスを取ろうとして目線を下げ始め、無意識に前かがみになる姿勢が出来上がります。

もちろん、悪い習慣だけが定着するわけではありません。

サッカーや陸上のトレーニングで用いられるラダートレーニング(ステップワーク)ですが、ラダーからボックスになっただけで、からだは不安定さを増すのでより実戦的になります。

新しい刺激[information]が加われば、それはより複雑になり、独自性も増すわけです。

もちろん良い方にも、悪い方にもなるので、最終的には本人次第ですが…

まずは「真似をする」ことの重要性もぜひ知っておいてください。

その上で、トレーニング理論や動きの解説などを知ることができれば、からだの感覚と知識が合わさり、真似から始まった動作がだんだんと成熟していくことが分かってきます。

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