年が明けてから相談を受けたサンティアゴ巡礼の旅のサポート
出発は4月を予定していて、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからサンティアゴまで全長800kmの巡礼。
旅人は66歳男性、仕事はしているが運動習慣はない。
40日間、荷物を背負いながら20kmを歩くことに不安もある。
からだに気づく
トレーニングをして鍛えることも大切だが、まずは柔らかく弾力性のあるからだに整えていくことが大切だ。
なぜなら、仕事やこれまでの暮らしで、からだの可動域がある程度制限されているから。
からだを動かす仕事をしていても、毎日のルーティーンはだいたい決まっている。
そしてからだは動きに合わせて徐々にフィットしてくる。
脳は、からだを最適化させることで、無意識で同じ作業をするのを簡単にしようとする。
その“自分で認識していない”からだの歪みをそのままにしてトレーニングをしても、多くの場合それを助長させることになる。
重心の定まらないものを、安定して立たせておくには多くの労力を必要とする。
厳密にいうと臓器の配置などから人のからだは左右対称ではない。
そして左右対称じゃないのが当たり前なのだが、左右対称という前提で多くの人は動いている。
左右対称じゃないものを、左右対称だと思って動かしていれば歪みが生じるのは必然だ。
“自分で認識していない”からだの歪みに気づくこと。
それがからだを整えるためのスタート地点になる。