トーマス・マイヤーズ ワークショップ 〜女性の骨盤と人生のサイクル〜

コバヤシヒロタ
In a Philadelphia office, R. Buckminster Fuller holds up a tensegrity sphere – one of his inventions that’s inspired a space project April 18, 1979. Dr. Enrest Okress of the Franklin Center envisions the structure, made of rods and cables, as the basis for a Spherical Tensegrity Atmospheric Research Station – Stars. A giant tensegrity sphere could be light and strong enough to support a floating space station a mile in diameter. (AP Photo/Bill Ingraham

テンセグリティ構造に基づく身体アプローチ

テンセグリティとは、バックミンスターフラーが提唱した概念で、Tension(張力)とIntegrity(統合)の造語である。

 

平昌オリンピックで金メダルをとった小平奈緒選手が読んでいたことで、一躍有名になったアナトミー・トレインという本がある。

テンセグリティ理論に基づき、筋膜のネットワークについて解説した専門書で、トレーナーやPT・STなどからだに携わる仕事をしていれば、知らない人はいないほど有名な書籍だ。

その著者であるトーマス・マイヤーズは、私たちのからだは張力のバランスによって成立していることを前提に、徒手療法家としての研究と実践を行なっている。

その世界的に著名なトーマス・マイヤーズのワークショップがあったので、先月東京へ行ってきた。

 

筋膜ネットワークに対するアプローチ

張力を統合するのがテンセグリティ理論であり、張力を統合しているのが人体である。

その張力のバランスを保つ役割をしているのが、筋骨格系であり、筋膜によってその張力は全体性を以って統合されている。

徒手療法では手技によるからだへのアプローチ(介入)によって、この筋膜に働きかけることができる。

巷では「筋膜をなんとかしたら痩せる」みたいなことが言われたりもしているが、そんなものではない。

からだの構造へ働きかけるものであり、構造を保つための意識や思考に働きかけるものだ。

例えるならば、スマートフォンのOSアップデートみたいな感じだろうか。

あるいは、からだの地図のより詳細な部分が解るようになる感じかもしれない。

今回のトーマス・マイヤーズのワークショップは、日本初開催のテーマということもあって、

全国から多くのトレーナーやセラピストなど、からだに携わる仕事をしているボディワーカーが集まっていた。

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