姿勢と呼吸、そして自律神経

コバヤシヒロタ

呼吸は随意運動でもあり不随意運動でもある

おそらく多くの方が、呼吸をしているのは肺だと思っていますが、呼吸をしているのは”肺”ではありません。

横隔膜が上下に動くことにより、胸腔(肺の収まっているスペース)が広がり空気が入ることで呼吸が行われます。

つまり肺は呼吸をしているのではなく、入ってきた空気を取り込むためのフィルタとして働いています。

呼吸をするときに意識すること

深い呼吸をする時には、胸を大きく膨らませるのではなく

お腹を膨らませて横隔膜が下がるスペースを作ってあげる方が、より楽な呼吸を行うことができます。

ピラティスやヨガなどで横隔膜を引き下げて…といった表現をすることがありますが

横隔膜だけを動かすことは、おそらく不可能です。

そこで横隔膜が収まっているエリアと、横隔膜によって隣接するエリアである腹腔(消化器系の収まっているスペース)の関係性が重要になってきます。

そこで楽に呼吸を行うためにも、胸腔と腹腔があるからだ(体幹)がどのような状態にあるのかが大切になってきます。

呼吸をコントロールすることで得られること

呼吸は私たちにとって、唯一コントロールできる不随意運動です。

(不随意運動とは、心臓の拍動や内臓の運動のように無意識に行われる運動です。)

これら私たちの意識とは関係なく機能する動きは、体性神経ではなく自律神経によってコントロールされています。

ヨガやピラティスまた様々なエクササイズを行う際に、呼吸を意識することを言われますが

つまり、呼吸をコントロールすることで自律神経系にも影響を与えることが考慮されています。

たかが呼吸と思うかもしれません、しかし呼吸がからだに及ぼす影響を考えれば、

普段無意識にしている呼吸を、意識的に行ってみることで得られる効果は大きいのではないでしょうか。

 

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