正常と異常
からだが痛かったり、動きがどこかぎこちなかったり、なんだかしっくり来なかったり…
からだが不快に感じるときというのは、何かが正常に機能していないということです。
一方で、よほど調子が良いときを除いて、正常に機能しているときというのはあまり何も感じないことが多い気がします。
そこで、私たちは「健康」ということについて有り難みを忘れてしまうのですが…
“不快に感じる”状態の方が強くからだに訴えかけてくるからではないでしょうか。
それは不快な状態を”改善”させるために、恒常性維持(ホメオスタシス)機能が働くためだと考えられます。
からだの訴えに耳を傾ける
からだに不調を訴える方は大勢いて、腰痛や肩こりなどは、もはや国民病だと言っても過言ではないぐらいになっています。
健康的な食生活やフィットネスクラブに通い、健康に気を配り、トレーニングもしているのに、本当にからだが弱いから、肩こりや腰痛は起こるのでしょうか…?
自分自身のからだの使い方や・誤った認識、指導者の誤ったトレーニング指導によって、間違ったことをやっている可能性はありませんか..?
プロセスを見直してみる
快適に感じる状態と、不快に感じる状態があって、
痛みを感じるとしたら、それは”正常に機能していない(異常)”状態です。
腹筋と背筋をバランスよくトレーニングしているのに…と思うかもしれません。
でも、それは収支バランスを考えて生活しているのにお金が貯まらない…というのと同じではないでしょうか。
考え方の基本が間違っていたとしたら、いつまでたっても機能は正常に働くことはありません。
そもそも腹筋と背筋のバランスが…なんていうのは主観でしかありませんし。
腹筋と背筋のバランスというのであれば、それぞれの筋肉の発揮することのできる力を計測し、どのポイントでバランスが崩れるのかを分析し、バランスを崩さないための手立てを示すことができて始めて客観的な説明と言えるのではないでしょうか。
今、からだで感じている”不快感”は、結果です。
結果が生まれるには必ず原因があり、原因を突き止めることが改善に向かうスタートです。
原因と結果
本に書いてあった、テレビで特集をしていた、あの人はこれで治ったと言ってたから…
本やテレビや他人がそれで改善されたとしても、万人に共通するものなどありません。
まして、痛みは感覚的に異なるものですし、
体型や生活習慣、仕事の内容、これまでの傷病歴など共通項を探すことの方が困難です。
自分で考えることをせず、何かを盲信することは時間と労力の浪費と言えるのではないでしょうか。
トレーニングといっても、ヨガ・ピラティス・ストレッチと様々なものがありますし、それを指導する人によっても知識や、使う言葉、プログラム構成など全く異なります。
カイロプラクティックや整体なども、どれだけ臨床経験があるかも異なりますし、知識と経験も大きく異なります。
それはもちろん病院やリハビリでも同様ですし、世にあるあらゆるサービスが同様でしょう。
原因があるから結果として、からだが不快感を示すことで改善するためのサインを出しているのです。
その原因を一緒になって究明してくれ、からだに変化を感じることができる場所や人、納得して任せられると感じる人に出会えるまで、諦めることなく色々なことを試してみてください。
どこにもそういう場所がなく、そういう人に出会えなかったら、ぜひこの本を手にとってみてください。
そしてBODYWISEという場所があることを思い出してください、きっと力になれることがあると思います。