数学的視点からの考察
フィボナッチ数列という言葉を聞いたことがありますか?
このフィボナッチ数はとても美しい規則性を持ち、想像することを加速させます。
TEDでわかりやすく解説されているので、興味がある方はビデオクリップをご覧ください。
私たちが学校で習った数学は、一部の人を除いて、退屈でつまらなくて役に立ちそうにないものだったのではないかと思いますが、
このように計算し、応用し、想像するためのパターンの科学だと気づくことができていたら、もっと数学に熱中できたのではないかと思います。
人体における数学的視点からの考察
もっとも有名なのはレオナルド・ダ・ヴィンチによるウィトルウィウス的人体図でしょう。
「ウィトルウィウス的人体図」の下部にはメモがあり、次のようなことが記載されています。
- 胸上部から頭頂部までは身長の 1/6
- 胸上部から髪の生え際までは身長の 1/7
- 肩幅は身長の 1/4 などなど
自然界でも花や側枝など、様々なところで規則性のある数字が現れるので
人体においても同様のことが見られるというのは、およそ納得がいきます。
腕と脚に隠された秘密
からだには軸となる脊椎(背骨)と、四肢(手足)の骨格があります。
人間で言えばこれらは”腕”と”脚”ですが、動物で言えばどちらも”脚”です。
これら四肢の骨格は、からだの中心から順に1本→2本→3本→4本→5本と順番に分かれて力を伝えています。
つまりこれは、からだの質量を5本の指に分散させることで、細かい動きを容易にし
5本の指から伝わる力を一つにまとめることで、力強い動きを作り出すことができていると考察することができます。
関節の形状や、筋肉の付着の仕方についても、それぞれに意味があるのが伺えます。
「足は、人間工学上の傑作であり、最高の芸術作品である」とレオナルド・ダ・ヴィンチは言いましたが、わたしたちのからだは、とても考察され、洗練されたデザインであるということが解ります。
もちろん四肢の骨格だけでなく、脊椎と歯の関係性であったり、頭骸骨と仙骨の関係性であったり実にたくさんの数学的関係性や規則性が見られるのですが、詳しくは長くなるので割愛します。
からだを知ると見えてくることがある
からだに痛みや不調などがあると、ついその場所や部位が悪い・弱いと思ってしまいます。
それも一理あるかもしれませんが、以前書いたように痛みによって原因が異なりますし
痛みや不調の原因を作り出しているのは、からだのアンバランスが元になることが多いです。
先に述べたように、私たちのからだには規則性があります。
その規則性を学ばずして、根本的な痛みや不調の改善を図るのは難しいのではないでしょうか。
からだは静かにその時を待っています。