“新たな試み” を始めました。
今年から、黒潮町で行われている運動教室で行われるエクササイズについて
「なぜ?それが必要(有効)なのか」の理由を提示することを始めました。
例えば、腰痛には腹筋と背筋ということは何十年も前から言われていますが、腹筋と背筋で良くなるのなら国民病と言われるほどにはなっていません。

全国47都道府県男女50,000人に聞く、肩こり・腰痛調査(第一三共ヘルスケア)
引用:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/gaiyou/common/pdf/research01.pdf
つまり、やり方が悪いのか、伝え方が悪いのか、はたまた考え方が根本的に違うのか…
椎間板ヘルニア(L5-S1)を患った自らの経験から言うと、考え方のスタートが根本的に違います。
知識とは経験を伴う実体験から生まれる
私たちは地面に足をつけて暮らしているので、足(脚)の使い方が間違っていると上体に影響を受けます。
「なぜ?そのエクササイズが必要(有効)なのか」を解説する狙いとしては
その足(脚)がどのように動いているのか、機能解剖学的な知識を学び、からだを動かすことによって理論的かつ感覚的に理解することで、からだの操作性を向上させることです。
関節の動きと、力の広がり方
先月は、からだの中心に位置する「骨盤」についてでしたが
今月は引き続き、骨盤と連動する部分について解説し、運動を行いました。
ポイントは球関節である股関節の動き、そして股関節と対をなす肩関節との連動でした。
文字にすると難解な感じがしますが、イラストにするとわかりやすくなります。
その場で変化するのは当然、大切なことは家でも継続できるかどうか
運動教室に来る方の多くは60歳をやすやすと越えた方々、80代の方もいらっしゃいます。
そこで求められることは、転倒予防のためのエクササイズや機能改善的なことが多いです。
細胞分裂の速度も弱まってきていますし、筋骨隆々になろうなんて思っていません。
体力の低下などが起因となり、日々の暮らしの中で痛みや動かしにくさなどを感じることのないからだ、つまり身体機能の改善が中心となります。
こうした場合、ただ闇雲に言われた通りに行うエクササイズより、
- どうしてそのエクササイズなのか、
- どこに効き、
- どのような変化が生じるのか
を感じ・考えながら行うことが、自宅で運動を継続できるかのポイントになるのです。