体幹を勘違いしてませんか?
引き締まったお腹に、盛りあがった胸の筋肉
体幹もしっかりしてそう…な気がするかもしれません
でも、残念ながら体幹っていうのはそんなもんじゃありません。
作り上げられた体幹のイメージ
みなさんがそう思ってるのは、テレビや雑誌によって作り上げられた間違った「体幹」のイメージです。
体幹とは、読んで字のごとく木の「幹」のように硬く頑丈なもの…
ではなくて、内臓が収まっている場所を自在にコントロールして、からだの内側にある重心を動かすことなく、外側だけがしなやかに伸び縮みする柔らかくて変幻自在なものです。
こんなことを言うと「いやいや…何を言ってんねん!!」なんて声が聞こえてきそうですが
事実、体幹というのはそういうものなんです。
だってからだの内側には、みずみずしくて柔らかい内臓が収まってるんですから、
外側のうすーーい筋肉(腹筋群)を硬くしたところで、支えることなんてできません。
体幹って、トレーニングってなんだ??
サッカー日本代表の長友選手のおかげもあって、爆発的なヒットを記録した「体幹トレーニング」という言葉。
こんな姿勢でプルプルしながら「はぁ…今日も体幹しっかりワークアウトした!」と満足している方も多いと思います。
では、そのトレーニングの目的はなんですか。
もし、その目的が「腹筋を鍛える」だとしたら…
腹筋をどのように鍛えてるのですか?
腹筋というのは、俗称ですが、具体的にはどの部位をどのように動かしているのですか?
メインで動かしている部位に対して、拮抗する部位はどこですか?
それらの筋肉は、からだの中でどのように分布してどのように動く筋肉なのですか?
あるいは、その特定の筋肉だけを動かすことができるほどの身体感覚があるのなら、体幹トレーニングをする必要ってないんじゃないですか?
また、筋肉は収縮をさせるより、伸張をさせる局面の方が発揮する筋力が強いのは知ってその動きをやっていますか?
これらのことを考慮せずして、トレーニングは成立しません。
目標を達成することができないトレーニングを自己満足と言わずしてなんと言えばよいのでしょうか…
論理的思考の上に成り立つ、科学的アプローチ
トレーニングというのは訓練ですから、明確な目的を立てた上で目的を達成するために行われるものです。
例えば、仕事でもOJTという名目のトレーニングがありますが、そのトレーニング内容が実際の仕事と異なる内容なら
「それはおかしい!!」ということを考えることができるのですが…
それが自分のからだのこととなると、トレーニングの目的設定が○○秒とか○○○回となるのに違和感を感じないようです。
例えば、腰痛の方に「腹筋と背筋が弱いから、毎日それぞれ10回ずつ行いましょう」と言う人がいたとします。
冷静に考えると、そんなことで腰痛が改善するかと思いませんか?
腹筋は時代遅れで、プランクは今の時代にあってるなんてこともありません。
目的や、その目的を達成するための「設定」が間違ってるのです。
目的を達成するための目標設定を、正しく行おうと思うと「現状認識」が欠かせません。
ここで言う現状認識とは、
からだの構造を知っていること
構造上の弱点を分析できていること
弱点を作り出している動作の発見(障害となる動作への気づき)
弱点を克服するまでの段階的なロードマップの作成
これらが明確になって目標設定ができるようになり、トレーニングを開始することができるのではないでしょうか。
体幹・トレーニングのいろはを知るために
闇雲に手探りでやってみて…というのはトレーニング(訓練)とは呼びませんし、
セルフビルドで家を建てるのは、素人にとってはとてもハードルが高く
素人が弁護士を立てずに裁判に臨むこともまた同様です。
ではフィジカルトレーニングはどうでしょうか?
プロのスポーツ選手でも個人でトレーナーと契約をしている現状を考えると、同様ではないでしょうか…
ただ、プロでもないし自分でやるしかないのかもしれませんが…
本を読むより、DVDを見るより、同じ素人に習うより効率的は方法があります。
自分ひとりで努力するのも素晴らしいと思いますが、直接からだで体験する以上に理解できる方法はないのではないでしょうか。
月に1度、ワークショップを開催していますので、興味がある方はぜひ1度参加してみてはいかがでしょうか?
本やDVDなどの教材では得ることができない「あっ!そうだったんだ!」という気づきが見つけられると思いますよ。