からだのがっこう 〈2019年1月〉
1月のテーマは「動きでからだを整える」
なぜこんなテーマなのか。
なんとか筋を鍛えるとか、なんとかのポーズをするとインナーマッスルが整うとか
確かにこんな感じの方が「やった感」は出るんですけど、やった感だけなんですよね。
そうじゃなくて、からだの不調はからだを動かしていないから起こっているんです。
例えば、たくさん食べてあまりからだを動かさなかったら…
肥満になりますよね。
腰が痛いのは腰が悪いんじゃないんです、腰の筋肉がうまく動かせていないから
からだの中での動きの不調和が不調として認識した結果、腰に痛みを感じてるんです。
何より私たちはからだを動かして生活をしています。
からだが静止している状態でバランスが取れてるのは当たり前で、それだけじゃダメなんです
からだが動いている状態、例えば、片手で重いものを持っているとき
足場が悪いところを歩いているとき、低い天井で腰をかがめて作業をしているとき
からだが動いているときに、一番安定していて欲しいんです!!
からだが動いているときに、安定を崩す要因を考えると
足場の悪さなどの外的要因の他に、自分のからだの中で起こる反発する力を考えることができます。
からだが動いている状態の反発する力は、停止しようとする力です。
私たちは、誰かに基本的なからだの動かし方を習ったということはありません。
誰もが自分より経験がある人の見様見真似をしながら、動きを習得しました。
それを自分なりに磨いて、複雑な動きをすることが可能になったのですが
利き手利き足があったり、生活スタイルにいろいろと影響を受けたりするので
毎回同じ動きをしているつもりでも、少しずつ違うし
他人と同じ動きをしているつもりでも、全然違う動きになってたり
なので、道具を使って自分のからだと、その動きをじっくり観察しながら
「変化に気づき」ながら、積極的にからだの記憶を書き換えてもらうために
動きでからだを整えることを行うのです。
動きは難しいヨガのポーズのようなものではなく、子どもからお年寄りまで誰でもできる簡単な動きです。
子どもからお年寄りまで、万人ができる動きこそ、私たちの動きの基礎的な部分です。
立つ、歩く、座るができなければ、それ以上のことができません。
そして、その立つ、歩く、座るがきちんとできると、いつでもいい姿勢でいることができるようになる、つまりからだを安定させることができるのです。
からだを整えて、鍛える。
筋肉を鍛えるのではなくて、動きを鍛える。
誰かにからだを任せるのではなくて、自分のからだに愛着と責任をもつ。
これまでも、これからもずっと一緒にいる自分のからだのこと考えてみませんか。