水とからだについての不思議

コバヤシヒロタ

からだの60%は水分

具体的な数字は変わってくるかもしれないけれど、

 

「からだの何パーセントは水分だ」みたいな話を聞いたことはないだろうか。

 

初めて聞いた人は「そうなんだ〜!」ぐらいに思ってもらえたらいい。

60%が水分ということは、ペットボトルの水が半分以上残っているのをイメージするかもしれない。

 

しかし、冷静に考えてみてほしい。

 

容れ物に水が溜まっているのと同じように、私たちのからだも同じようになるだろうか?

 

からだの中で水分はどこにあるのか?

上の図には、からだの中での水分含有量(保有量)が示されているが、ダントツに高いのは95%の目だ。

 

次いで血液が94%、肺が85%、脳と腎臓が83%となり、心臓や筋肉は75%となっている。

 

水は一箇所に留まるのではなく、私たちのからだの中に分散して存在しているようだ。

 

目はともかくとして、からだの中でも内側の奥深くに在るというのは、地下にある水源のような感じだろうか。

 

目や、鼻、口は外気と触れ合うところだから水脈と繋がった、井戸みたいな感じかもしれない。

 

からだは固体なのか?液体なのか?

容器に収まった状態ではないにしても、私たちには「水」という意識がない。

 

むしろ「固体」としてのイメージの方が強いのではないだろうか。

 

では固体か?と問われると、ちょっと自信がなくなってしまう。

からだは固体と液体の性質を持ち合わせ、形を自在に変えることができるゲル状(半固体)とするのが良いのかもしれない。

 

フレッシュな水分が循環するからだ

そうすれば、生まれてからだんだんと水分が減っていき、植物と同じように枯れていく様子がわかる。

寒い時期に水分をからだに貯めておくと、熱が奪われるので冬場は水分を出そう出そうとする。

 

逆に夏場は水分を貯めて置かないと、熱がこもるので水の摂取が自然と増える。

 

からだは季節によって水分を蓄える量が異なる。

 

時として、私たちは水の出入りを数字で測って、体重が増えた減ったと騒ぐのだが

 

からだの組成や仕組みを知らずに、数字的にからだを捉えると大事なことが見えなくなる。

 

 

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