筋トレって何なんでしょうね
昔からEMS(低周波)を使って腹筋を鍛えると宣伝しているベルトがありますが、意味はあるんでしょうか。
電気でビクビクさせて筋肉が鍛えられるなら、全身につけたらいいわけですし
EMSを使うような接骨院では、その部位の筋肉が鍛えられるようになるはずです。
そんなんだったらジムで筋トレするのなんてバカバカしくなります。
好きなものを好きなだけ食べて、家で空いた時間に全身にEMSを貼り付けておけばOKなんですから。
歳をとって体を動かすのが難しくなっても、EMSをつければいつしか走れるように…
そんな甘くはありませんよ。
そもそも電気信号がないと動かないような筋肉なんて、筋肉じゃありません。
まぁほとんどの人はそんなものに惑わされることはないでしょうけど、ほぼ意味はないでしょう。
やっぱ筋トレはどれだけ重いものを持ち上げられるかどうか
トレーニングは重量物を使って、筋肉をイジメ抜いてイジメ抜いてイジメ抜いた結果、筋肉が引き締まって…
残念ですが、筋肉が引き締まった状態は、関節も閉まってしまいます。
関節が閉じてしまうと、重量物を持ち上げるためのテコ(関節可動域)が縮まってしまいますから、それも違うんじゃないでしょうか。
子どもは何もしなくてもドンドン成長しますし、幼少期にゴリッゴリに筋トレをして、そのあとプロテインを飲んでた方ってあなたの周りにいますか?
じゃあ筋トレって一体どういうことだ??
もっとシンプルでいいんじゃないでしょうか。
思ったとおりに体を動かすための筋肉と神経のつながりを良くする。
そのためには神経がからだの隅々まで電気信号を伝えるため、からだを緊張させることなくリラックスした状態でいる。
リラックスといっても崩れ落ちるほどのものでなく、どこからからだを押されても転ばないように足や手を出せるよう、状況に合わせて必要最低限の力で姿勢を保ち、
じぶんの思ったとおり、あるいは思うより先に反射反応ができるように、ニュートラルなポジションでいること、またその状態をずっと続けることだと思うんです。
筋トレ=筋肉を大きくするじゃないですからね。
もちろん、筋トレ=筋肉を引き締めるでもありません。
次に何が起こるかわからないのに、身構えていてもとっさに動くことはできませんから
とっさに動くことができるように適度にリラックスしておく必要があります。
どんな時でもからだを固めてしまってはダメなんですよ。
呼吸ですら固まって(止まって)しまうとダメなんです。
固いお肉は口にしたくないのに、じぶんのからだは固くしようとする不思議。
赤ちゃんを、動物を観察してください。
モチモチでぷるぷるで柔らかくないですか??
筋トレで目指すところは…
からだを色々な方向、方法で動かしながらじぶんの中心(ニュートラルポジション)を探り
どんな状況でも、平常心でからだをコントロールして力を発揮することのできる体幹を手に入れる。
そんな風になりたいわけです。
見た目を良くするために筋トレをしたい人もいるでしょうから、それはそれでいいんですが、それが全てでもないし、それが健康というわけでもありません。
水圧と大気圧、からだの内側にも目を向けよう
7割が水分だという、私たちのからだは内側の圧力がかかることでプリッとするのです。
その7割にも及ぶ水分は動きがなければ、うまく循環しません。
つまり動きがなければ循環はしないし、循環しないからだは水分が均等に分布してくれなくなります。
動きが循環を作り出し、循環が柔らかくみずみずしいからだを作り上げ、柔らかくみずみずしいからだからは力強い動きが生まれるのです。
植物と同じように、私たちのからだも水を取り込んだり、排出したりしながら生命を維持しています。
難しいことやしんどいことでしか、からだを鍛えることができないのではなくて、
子どものころ日没を忘れて遊んだように、楽しみながらからだを動かすことでも
健康なからだ、思ったように動かせる機能的なからだを手に入れることができるということを知っておいて損はありません。
楽しくからだを動かしながら、今よりずっと機能的なからだに!!
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