Tensegrity
テンセグリティという言葉は、発明家・思想家でもあり建築家でもあるバックミンスターフラーによって提唱された概念で、Tension(張力)とIntegrity(統合)を合わせた造語です。
建築に関わっている方や、からだのことを生業にしている方にはある程度知られているかもしれませんが、一般的にはあまり知られていないかもしれません。
富の概念
フラーは「自分の時間をより有効な探査的な投資に解放すれば、それは自分の富を増やすことになる」という独特の富の概念を公言していた。それは、一般的に私たちの大部分に認められている貨幣ではなく人間の生命を維持・保護・成長させるものとした。それらを達成するための衣・食・住・エネルギーを、そして究極的にはより効率的に成し遂げるための形而上的なものであるノウハウの体系であるテクノロジー、それ自体が更に発展し続ける、それこそが「富」の本質であるとした。
貨幣ではないところへの豊かさを「富」として定義していたというのもなかなか興味深いところです。
他にも色々と核心をついた物事の捉え方をしていると思うので、興味を持った方はググってみてください。
相反する力が構造を支える
テンセグリティとそれを提唱したバックミンスター・フラーについて、ついつい話が逸れてしまいました。
テンセグリティは構造模型によく表されるのですが、その概念は人体にも適応されるということができます。
僕が度々ワークショップに参加しているトーマスマイヤーズ氏も、著書アナトミートレインの中で同様のことを述べています。
つまり、構造を支えるのは骨で、その骨を支えるのが筋肉なのです。
圧縮と伸張それぞれの相反する力が、構造を維持しているということです。