からだに対するリテラシーを高めるために

コバヤシヒロタ

「体幹」 NO!!

時代とともに変化に柔軟に対応することがパラダイムシフトになるということを書きましたが、それに伴いひとつ提案です。

 

「体幹」

 

という謎めいた言葉を使うのをやめませんか?

 

便利なのはわかるんです!

 

どうってことのないエクササイズでも「これで体幹が鍛えられる!」と書かれると、ついやったほうがいいのかなと思うし

 

ある種の免罪符とでもいいましょうか、〇〇もできて、さらに…みたいなお得感を演出することができる言葉なんです。

 

つまり「体幹」がからだのどこの部位を示すのか、どういった機能を示すのか、結果どのような変化を感じることができるのかわからず使ってるということです。

 

コミュニケーション自体がとても曖昧なものだと思いますが、例えば大切なミーティングであえて曖昧な言葉を使ったりしませんよね。

 

でもトレーニングでは普通に使われているんです。

 

魔法の言葉 「体幹」

 

まさに whisper word of wisdom “TAIKAN” と言ったところでしょうか。

 

今では当たり前になったけれど…

 

体幹トレーニングという言葉、今でこそ当たり前になった気がしますが

 

それ以前は、なんて言ってたんでしょうね。

 

腹筋・背筋?

 

時代を遡ることができないので、昔の記憶に頼るしかないのですが

 

大学でからだのことを学びはじめた2000年は、まだ「体幹」という言葉はなかった気がしますが、

 

フィットネスクラブで働きはじめた2004年には「体幹」という言葉を使っていた気がするので、この頃ではないかと思います。

 

それ以前、部活に明け暮れていた1990年代後半はまだ腹筋・背筋でした。

 

腹筋・背筋が「体幹」に変わるところは一体何があったのでしょうか。

 

そして変化のポイントから20年近くが経過しているのに、「体幹」の定義が一般に広まっていないのはどういうことでしょうか。

 

もっというと、体幹トレーニングをしているのに腰痛や肩こりがなくならない人が後を絶たないのはどういうことでしょうか。

 

 

あれも体幹、これも体幹、体幹だらけなのに変化を感じられないのはどういうことでしょうか。

 

ひょっとしたら「体幹」という言葉は、誰も意味がわからないまま使っている幻のような言葉なのかもしれませんね。

 

そんな幻のような言葉、概念なら使うことをやめたほうが、もっと自由なからだになるチャンスをつかむことができるかもしれませんね!

 

ついついSEOにヒットするので使ってしまう「体幹」という言葉、ほとんど使うことはないですが、こうまで言ったので今まで以上に使うことを避けていきたいと思います。

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