軸骨格と言われる「頭蓋骨から尾骨までの脊椎 [背骨] 」があります。
そのエリアには「胸腔と腹腔」と呼ばれる空間があり、そこでは呼吸によりそれぞれの空間をつなぎ、内側から圧力を調整しています。
同時に四肢を伸ばしながら外へと圧力を伝えようとすることで、からだにかかる反力を利用して相殺することができるため、
からだを硬直させることなくそれらの空間を潰さず、また骨格の配置が崩れないよう、常に変化に対応しながら微かに調整をし続けることを容易に行い、安定して構造を維持しながら動くこと
すなわち、これが体幹トレーニングであり、体幹を安定させるということです。
それらは脳-神経系を介して、筋-骨格系をコントロールし、すべての指示系統である脳を安定させるするためのスタビライザーとして機能しています。
例えば、階段を降りていく人の群れを上から眺めたり、街ゆく人を眺めていると、人の頭が左右にグラグラと揺れているのを見ることができますが、これはからだをリラックスさせて手足を動かしているので、その反作用として起きる現象です。
つまり脳を安定させるためには、からだを硬直させるのではなく、リラックスして手足を自由に動かすことができる必要があります。
なので一般的にイメージされる、からだにギュッと力を入れて固く固くというのとは少し異なってきます。
必要するからだの動かし方は、目的によって異なる
では、どういうものが「体幹」を安定させる動きなのか見ていきましょう。
ひとつめはマイクフィッチ氏、このブログでも過去に何度かアップしたことがありますが、人のからだが持つ運動能力の高さを感じます。
強靭なからだから繰り出される、力強くも柔らかな動きは、ただからだを固くするだけではないということが伺えるのではないでしょうか。
パルクールやジムナストなど、からだ一つで高いパフォーマンスを要求される方はこのぐらいできるようになれると、表現の幅がグッと広がりますね!
ふたつめはShemakhinskaya Bayaderka Festival でのダンサーの動きです。こんなに自由にからだを部位ごとに分けて動かせることに驚き、思わず目を見張き最後までじっくり見てしまうのではないでしょうか。
日本人ダンサーにも、このアイソレーションという動きを使ってめちゃくちゃ凄いパフォーマンスをする方がいます。
こんな動きばかりを見ていると、今日のテーマがぼやけてきますし、
こうした動きができる人が特別な感じがするのは、わからなくもないですが..
大事なことは、どれもからだにギュッと力が入って固く固くという感じがしないということです。
トレーニングは、ダンスとは違う!!
もっとちゃんとしたトレーニングをと思う方は、こんな動きを参考にしてみてはどうでしょう。