「生活習慣病」という病気じゃない病気
運動不足から起きる肥満や、それを引き金とする糖尿病、血圧異常、脂質異常
現代人はこれまでに遭遇したことのない「生活習慣病」とう健康危機に直面しています。
しかしそれは、本来の生活から大きく変化してきたことに起因しているのではないでしょうか。
掃除や炊事をはじめ昭和初期に行われていた家の仕事と言えるもの、つまり暮らしのほとんどがオートメーション化され、
技術の進化により便利さを求めてきた私たちは、生きるためにからだを動かすことを放棄してきました。
そしてそれはこの先も先端技術の進化により、さらなる加速が予測されます。
この100年で驚くほど変化した暮らし
今から遡ること100年、平成昭和と遡りさらに大正9年、人々はどんな暮らしをしてたのでしょうか?
パソコンやスマホはもちろん、冷蔵庫や掃除機、電話といった家電はもとより…
バスや電車も今ほどはなく、家庭用自動車などはほぼなかったのではないでしょうか。
電気・ガス・水道といった社会インフラも今あるものとは大きく違っていたし…
身につけているもの、口にしているものも全く違います。
良いか悪いではなく、この100年の間に私たちの暮らしは大きく変化しました。
そのことで、私たちが暮らしの中で当たり前に行ってきたことが行われなくなり、寿命は伸びたかもしれないけれども、その反作用として生活習慣病というものを受け入れる必要が出てきたのかもしれません。
昔みたいな暮らしに戻るのは誰しもが納得しないでしょうし、僕自身もそれは望みません。
けれども、昔の暮らしにあったからだの使い方のエッセンスのようなもの、あるいは理にかなった生活習慣のようなものは是非とも取り入れて、新旧混ざり合うハイブリッドライフを楽しみたいと思います。
こちらは先日の生活習慣病改善運動教室の一コマです。
参加者が驚くほど少なくて会場について慌てましたが、少ないと少ないなりに濃い内容で伝えることができたので、参加してくれた方はラッキだったのではないでしょうか。
襷掛けがこんなにもからだにいい影響があるなんて、現代人は誰も思いませんよね?!
こうした、忘れられた古の知恵もボディワーク(トレーニング)を通して、現代に復活させることができるのも、自分にしかできないことじゃないかなと思いました。