構造が崩れるということ④

コバヤシヒロタ

世界との関わり方

タイトルにあるように「構造が崩れる」というと、小難しく聞こえるが…

馴染みのある言葉にするなら、からだのバランスが崩れるということだ。

ここでいうバランスとは、からだの前後・左右・上下、そしてそれぞれが複雑に関わりを持って作られる全体性のことを指す。

もっとざっくり言うなれば、球体としての中心と外側のバランスということもできる。

そして、その絶妙なバランスを生み出しているのは、上から振りそそぐ引力(重力)という力だ。

全てのものに働きかける重力、実はこれが素粒子の働きだというからおもしろい。

すぐ話が脱線してしまうので、素粒子(Graviton)については改めて書きたい。

つまり構造が崩れるとは、バランスを崩すということでもあり、それは引力(重力)と間違った関わり方をしてしまっているということでもある。

 

それは間違って立っていることでもあり、空間を誤って認識していることでもあり、

 

状況を誤って認識してしまうと、好まざる結果に辿り着いてしまうことが往往にしてある。

 

機能と不全と兆し

そう考えると、構造とは骨だけじゃなく、筋肉も、神経も、内臓も、循環している血液でさえも「ひとつのからだ」を構成している要素であることがわかる。

 

決して、何かひとつの要素だけが独立してバランスを保ってるのではなく、相互にバランスを保ち、全体がうまく機能するようになっているというのが大前提になる。

 

そして、その標準値と比べて変化の度合いが測りやすいということから、骨や筋肉、血液中の成分などがバランスを崩しているかどうか(不調の解明=病名)の指標となることが一般的である。

 

それらのバランスが崩れると、からだは機能不全を起こす。

 

皮膚が切れたり、傷ついたりすると「痛み」を感じさせ、皮膚のバリアが機能していないことを知らせ

 

骨と骨の間にある緩衝材(椎間板や半月板)が圧力によって変形したり、損傷したりすると、形状が損なわれていることを「痛み」を介して知覚させ

 

からだの組織(臓器など)が癒着してたり、圧迫されていたりすると、不快感や痛みを伴う不調として知らせる。

 

つまり、痛みや不調などは、からだの機能不全を知らせているサイン(兆し)であり、その痛みや不調に対して本質的な改善(対処)をしない限り、それはだんだんと順を追って崩れてくることがある。

 

からだの不調や、どこか不自然な痛みや痺れはからだの構造が崩れていることを知らせるセイフティラインでもあるのだ。

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