空間を司る臓器、そして、その可能性

コバヤシヒロタ

からだは立体的で、それが(萎縮することなく)空間を移動することが大切だ

 

ということを前回話したが、ここで少し立体的であるからだを構成するのに欠かせない要素について話そう

 

立体的なからだの構造を保つのは、全身タイツのような特性を持つ’’筋膜’’の役割に他ならない。

 

最近は筋膜リリースという言葉が市民権を持ったように感じるが、筋膜という言葉を聞いたことがあるだろうか?

 

筋膜というのは、鶏肉の皮と肉の間にあるクモの巣のようなねちゃっとしたアレのことだ。

 

そんなものが… と思うかもしれないが、臨床に臨床を重ねると筋膜の持つ素晴らしい特性には驚くばかりだ。

2018年畏れ多くもワークショップで来日したトーマスマイヤーズ氏とセッションをさせてもらった貴重なワンショット

理学療法士を始め、ひとのからだに触れる仕事をしている人なら誰もが知っているであろう、アナトミートレイン®️の著者トーマス マイヤーズ氏は筋膜について「空間を司る臓器」だと言った。

 

空間を司る臓器という言葉を聞いてから、時間が経つほどにその意味をより深く理解してきた。

 

なんと言ってもその凄さは「一瞬にして全体の構造に変化が起こり、クライアントがその変化に気づけばその都度その変化は安定して定着していくこと」にある。

 

例えば、脊椎管狭窄症で日常生活に支障をきたしていた方が、今では痛み止めもなく前以上にアクティブな生活を送っている。

https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/spinal_canal_stenosis/より引用

 

同じように、変形性膝関節症で歩くことが難しかった方が、今では小走りで走れるようになっている。

https://jyonai-hp.sankenkai.or.jp/orthopaedic-surgery/osteoarthritis-of-the-knee/より引用

 

変化が安定するまでの施術に関する回数や時間には個人差があるが、老若男女問わず、誰でも状態は快方へと向かうようだ。

 

筋膜の状態を整える10セッションでの姿勢の変化

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